ITEM | 2020/08/04

100年だって使える「チタン製ボールペン」が追求する究極のミニマルデザイン

文:武者良太
ペン先のパーツに至るまで、THEチタン
極めて軽く、硬く、耐磁性と防錆性、そして耐食性に優れる金属素材...

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文:武者良太

ペン先のパーツに至るまで、THEチタン

極めて軽く、硬く、耐磁性と防錆性、そして耐食性に優れる金属素材、チタン。近代となってから活用された素材ではあるが、数々のドラマを生んできた。1950年代より軍用機に使われ、マッハ3を超える世界を阻む熱の壁をくぐり抜けるべく、アメリカ・ロッキードが開発した戦略偵察機SR-71ブラックバードの外層にも採用されていた。

加工や切削がしにくい反面、半永久的に劣化しない素材であることから、チタン製のアイテムは一生モノになるといわれている。

そんなチタンを活用したボールペン「TP1」が、クラウドファンディング実施中だ。価格が高いのでは、と恐る恐るチェックしてみると、記事執筆時点では36%OFFの1本6900円~で購入権利をゲットできるという。

しかもデザインが究極までにミニマル。普通のボールペンにあるようなクリップも、グリップ部分も存在しない。どこまでも直線を描くチタンのユニボディ、ペン先、そしてペン先を繰り出すためのノックしかない。

さすがに総チタンというわけにはいかないが、異素材となっているのはリフィル(パイロット製BLS-G2)と、スプリング(スチール)のみ。ペン先、ノックキャップはグレード5のチタン合金、ボディにはグレード2の純チタンが使われている。

プロジェクト実行者であるtimazejapanは、以前にもチタン製万年筆やチタン製ボルトアクションボールペンのクラウドファンディングを行ってきた。それぞれ独特のモダンな美しさを持つペンだったが、加工箇所が多く価格が高かった。そこで「TP1」はシンプルisベストな構造とすることで、誰でも購入しやすい価格を実現したという。

スーツやシャツの胸ポケットや、バックのペンポケットに入れるのでなければ、たしかにクリップなどは必要ない。「TP1」のエクステリアは、現代社会に合わせてアップデートした最新デザインと言えるかもしれない。


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TP1