文:山田山太
YouTubeは、誰もが絶大な影響力を持ちうるチャンスを得るプラットフォームとなった。その一方で、その影響力がふさわしくない方向に発揮されることも少なくない。
今、とある告発にYouTubeに波紋が広がっている。
2500万人超の登録者数を抱えるYouTuber
登録者数2250万人のYouTuberジェームズ・チャールズさん(21歳)。「メイク男子」として、世界的な人気を誇っている。しかし、そんなチャールズさんのチャンネルは今年4月、YouTubeで広告収益を得る「YouTubeパートナープログラム」の解消措置、つまり収益化が無効処分を下された。
その発端となったのは、以前よりチャールズさんが未成年の少年に向けて性的なメッセージを送付している、という告発があったことだ。チャールズさんは4月2日に公開した動画で、16歳の少年2人に向けて性的なメッセージを送ったと認めた。
また4月17日には、チャールズさんとのタイアップ商品などを販売していた、化粧品ブランドの「Morphe」が、チャールズさんとの提携の解消をTwitterで発表。
「先のジェームズ・チャールズ氏への告発を受け、Morpheとの提携を解消することで同意しました」「Morpheはすべての美容愛好家が化粧品に対する愛を自由に開放するために、ポジティブ、安全であり、そしてエンパワメントする場作りを目指してきました」と表明した。
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