BUSINESS | 2020/05/11

ドラゴンボールで理解する、経済再開のために必要なコロナ対策

【連載】あたらしい意識高い系をはじめよう(3)

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5月1日に出た専門家会議の資料「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」より

あたらしいせーかつよーしきってか!? 現場の状況も知らずにムチャなことばっか言って…

そりゃ大企業で働いてて雇用も安定しててテレワークも全然できる職種ならいいけどさ

感染症専門家に限らず今のエリートさんたちの議論は、上滑りで、生身の人間一人一人が生きて死ぬってことの勘案ができてるのか、超不安だわ。

私は経営コンサルタントの仕事以外に、「文通」を通じて個人の人生に対するコーチング的な仕事もしてるんですが、そのクライアントには老若男女、地方に住んでる人も都会に住んでいる人も外国に住んでいる人もいます。

その中で上記のコメントは、地方政界で頑張るお姉さん(落選中)から最近来たメールの抜粋なんですけど、政府不信というか、当局不信というか、一部で相当高まっているんだな、ということを感じさせられました。

日本の専門家会議の人たちは国際的にも評価が高いすごい人たちだし、お陰様で欧米に比べてかなり低い死者数に抑え込めているわけですけど、彼らは一般国民とのコミュニケーションが確かに凄く苦手で、記者会見を見ていても「こりゃ伝わらないよなあ」ってことが頻繁にあるのがもったいないところですね。

結果としてうまくコミュニケーションが取れないままになし崩しに緊急事態宣言が「一カ月程度」延長されることが決まり、終わりの見えない自粛生活に不安の声が高まっているのを感じます。

だからとにかく経済再開を目指したい、それは今突然の苦境に叩き込まれている業界の人たちを中心とした切実な声だと言えます。

倉本圭造

経営コンサルタント・経済思想家

1978年神戸市生まれ。兵庫県立神戸高校、京都大学経済学部卒業後、マッキンゼー入社。国内大企業や日本政府、国際的外資企業等のプロジェクトにおいて「グローバリズム的思考法」と「日本社会の現実」との大きな矛盾に直面することで、両者を相乗効果的関係に持ち込む『新しい経済思想』の必要性を痛感、その探求を単身スタートさせる。まずは「今を生きる日本人の全体像」を過不足なく体験として知るため、いわゆる「ブラック企業」や肉体労働現場、時にはカルト宗教団体やホストクラブにまで潜入して働くフィールドワークを実行後、船井総研を経て独立。企業単位のコンサルティングプロジェクトのかたわら、「個人の人生戦略コンサルティング」の中で、当初は誰もに不可能と言われたエコ系技術新事業創成や、ニートの社会再参加、元小学校教員がはじめた塾がキャンセル待ちが続出する大盛況となるなど、幅広い「個人の奥底からの変革」を支援。アマゾンKDPより「みんなで豊かになる社会はどうすれば実現するのか?」、星海社新書より『21世紀の薩長同盟を結べ』、晶文社より『日本がアメリカに勝つ方法』発売中。

1:最大の課題は、自分たちの対処方針が全然共有できていないこと

現状の最大の問題は、専門家会議を中心とする日本の当局も、その経済再開を目指したビジョンを一応は持っていると思われるにも関わらず、あまりにも国民一般とのコミュニケーションが壊滅的に取れていないので、相互不信から不安ばかりが募ってしまっていることです。

今国が何を考えてどっちに進んでいるか不安だから、自分自身で情報を取りに行こうとして変な陰謀論にハマってしまったり、イライラして攻撃的になってしまい、一部の感染者に対するバッシングにつながってしまったりする。

日本の10倍とかいうレベルで人が死んでいる欧米のリーダーが逆にやたらSNSで称賛されたりする流れがあるのも、その「自分たちがやっていること」を明確に情報共有してくれる存在が今の日本にいないことの不満の裏返しなのではないかと思います。

読者のあなたも不安でしょうか?

そういうあなたに、情報を整理して現状を共有し、これからどういうことをやっていけばいいのか?を整理するのはコンサルタントの仕事の基本なので、この記事では日本の専門家会議の方針の整理と、今どうなっていて、今後自分たちがどういうことを考えていけばいいのか?についてまとめる記事を書きます。

そして記事後半では、「経済再開派」と「あくまで慎重派」との間のコミュニケーションを整理し、どうすれば「最適なタイミングで最適な経済再開ができるのか」について、私たちが今考えるべきことを述べます(人によっては前半は “わかってるよそんなこと”的な話になるかもしれないので、詳しい方は飛ばし読んで後半へお進みください)。

2:まずは基本的な考え方「ハンマーアンドダンス戦略」について知ろう

緊急事態宣言が先月出されてから、「文通」の仕事で日本全国の老若男女のいろんな人と関わっていて危ないなあと感じていたことは、その文通してる本人はともかく、その周囲にいる家族や同僚さんたちの間では、「ゴールデンウィークが終わった頃には嘘みたいに問題が消えてなくなっているんだろうから、1カ月だけ頑張ろう」と思っている人が多かったことです。

ナチスの強制収容所に収容された経験のある精神科医ヴィクトール・フランクルが書いた有名な『夜と霧』という本に、「クリスマスが来たらきっと良くなるだろう」とかそういう希望にすがっていた人たちはクリスマスが来ても解放されなくて絶望して多く亡くなったという話が出てきます。

根拠のない「●●になったらよくなるはず」にすがるのではなくて、長期的な見通しを持って持久走を走るつもりになることが大事ですよね。『夜と霧』でも最終的には希望を捨てないことが生き延びるためにとても重要だったということが書かれています。

そのための基本的な考え方が、「ハンマーアンドダンス」戦略です(いまさらそんな基本の話からはじめるの…?と思う人もいるかもしれませんがまず基本を共有しないことには)。

制御不能レベルまで増えすぎた感染者数を、「まずはハンマーでぶっ叩く」ことが必要な段階…それがここ1カ月ぐらい続けてきた日本の緊急事態宣言や欧米のロックダウンです。

5月1日に出た専門家会議の資料「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」から図を引用しますと、

上図の「徹底した行動変容の要請で新規感染者数を劇的に抑え込む」と書かれているところが「ハンマー」です。

日本においては緊急事態宣言を出して、全国に「自粛を要請」したことで、諸外国のような法律的な強制力や罰金などの制度なしに、かなりの効果をあげることができました。そのことは「俺ら頑張ったじゃん!」的に自分たちを褒めてあげていいところでしょう。

ここで重要なことは、過激に経済を止める方策に出て「ハンマー」で新規感染者数を減らしたのは、「ボクメツ」するためではありません。そうではなくて、「コントロール可能な数」に減らすことで、そこからは「経済を回しながら対処できるようにする」狙いがあったんですね。

それが「ダンスwithコロナ」の時代がやってくる…という話になります。

同じ資料からの引用ですが、全国でも東京でも新規感染者数は大きく下がってきています。

じゃあさっさと経済再開させろ!!!(つまり “ハンマー”を終えて “ダンスwithコロナ”をスタートさせろ)…という声が高まってきているわけですが、結局「あと1カ月程度」は延長せざるを得ないという決断を、日本の専門家会議は下すことになりました。

ここに「経済再開派と慎重派の間の意見が分かれるポイント」があるわけです。

3:状況把握のために、クリリンとヤジロベーをイメージしよう

ここにある「議論」を少年漫画的なイメージで言うと、ドラゴンボールで、初めて地球に来たベジータに、悟空から託された元気玉をぶつけようと必死にクリリンが狙っていたとき、ヤジロベーが

なにやってんだバッキャローッ!はやくそれヤっちまえよーっ!!

と叫ぶシーンがありましたが、まさにそういう状況なんですね。

専門家会議(クリリン)が懸念していることは、拙速に経済を再開させてまたオーバーシュート状態になりかけ、もう一度強烈に経済を止めなくてはいけなくなってしまうことを恐れている。

経済再開派(ヤジロベー)は、ダラダラと今の経済を止めた状態を続けたら持ちこたえられない会社が全国にたくさんあることを懸念している。

クリリンとヤジロベーのイメージをあてはめてみると、今の状況が明確に理解できますね?

ここまでで「基本的な状況」を整理しました。記事後半では、このイメージをもとに、「理想的なタイミングで経済再開させ、もう二度と経済を止めずに済むようにするには、私達はどうしたらいいのか?」について考えてみます。

4:できるだけはやい経済再開のために私たちにできること

先程「ハンマー」を説明した時に引用した図の全体像を見てみましょう。

専門家会議が「ハンマー」をやめて「ダンスwithコロナ」の時代に移行してもOKなタイミングだと判断する基準として、「クラスター対策が可能な水準まで落とす」というオレンジ色の線が引かれています。

つまり、今後

オレンジ色の線(クラスター対策で対処できる線)>新規感染者数の青い線

が成り立つこと、つまりクラスター対策で処理できる能力の方が感染者数よりも大きい状態を維持できる見通しがたてば、経済が再開できるわけです。

専門家会議の数理モデルをものすごく細かく検証して批判する…みたいなことも今SNSの中でよく見ますが、彼らの発表するモデルには「ゴールデンウィークに急に人が動かれると困るからちょっと厳し目のこと言っておこう」的な意図も明らかにある(笑)ので、あまりそこで厳密すぎる細部の議論をしても余計に混乱して物事がスムーズに進まなくなるのではないかと私は思っています。

むしろ、この不等式

オレンジ色の線(クラスター対策で対処できるライン)>新規感染者数の青い線

を素直に見て私たちができることは、

私たちが工夫すべきことその1
・オレンジ色の線をもっと上にあげるにはどうしたらいいか?

私たちが工夫すべきことその2
・経済的ダメージを最小にしながら青い線を下に下げ続けるにはどうしたらいいか?

これ↑ですよね?

これを日本国民が共有して、いろんな知恵を出し合って変化していけば、「こりゃ経済再開しても大丈夫だな」っていう判断は前倒しで可能になるでしょう。

では、以下、一刻も早い経済再開のために私たちにできることを深堀りしていきます。

5:「オレンジ色の線を上げる」ために私たちにできることは?

何回も引用している専門家会議の資料においても、

・保健所における接触者追跡調査能力の引き上げをお願いします

・PCR検査能力の引き上げをお願いします

・医療機関内の連携を見直すことによるキャパシティの増強をお願いします

…みたいなことがちゃんと書いてあるんですが、ちゃんと日本政府がそういう「現場が必要だと言ってる武器」を調達する動きができてるかどうか、私たちはシッカリ監視して、つっついて「やれ!!」と声をあげなくてはいけません。

日本という国は「すでにある縦割り組織」の範囲内では超すごい仕事力を発揮しますが、こういう広域連携をリードするのがなかなか難しいんですよね。

私は日本とは比較にならないほど大量に死者を出しているアメリカニューヨークのクオモ知事をやたら持ち上げるのはあまり同意できないタイプの人間ですが、アメリカではニューヨークだけでこの接触者追跡調査(いわゆる日本で言うところのクラスター対策)のためにニューヨークだけで1万7000人もの追跡部隊(コンタクト・トレーシング・アーミー)を用意するそうです。

単に検査数増やせばいいってもんじゃないんだよ、接触者追跡と隔離の方が大事なんだよというインペリアル・カレッジ・ロンドンの論文も出ていますし、単にPCR検査の数を追うんじゃなくて、接触者追跡をシッカリやることが大事なのだ…という日本の対策班が常々言っていたことがやっと世界的に理解される流れになってきている。

しかし、その「能力の拡充」は、PCR検査に関する幸薄い罵り合いの影に隠れてしまって全然進んでいません。

日本においてこういう「広域連携」をやるには政治だけじゃ難しいので、メディアがちゃんと「論調」を作ってくれる必要があるんですが…。

日本の特に左寄りのメディアはあらゆる情報が、「これはアベを叩くネタにできるかどうか」みたいなので脳内で振り分けられているようにしか見えないところがあって、余計に混乱してしまって変化が起きなくなるんですよね。

別に医療の専門家でもない私が、2週間前にこのPCR検査を増やす増やさないという課題について整理した記事が、フェイスブックのお医者さんクラスタなんかにいまだにシェアされ続け、ちらほら英語の感想コメントまで来る状況になっているのは、この問題についてちゃんと「党派性」を離れて冷静に事実ベースで整理する議論がいかに日本に欠けているかを表しているように思います。

つまり、この問題を日本メディアが「党派性(アベ叩きに使えるかどうか)」でオモチャにしてしまうために冷静な議論が全然進まず、余計にPCR検査の適切なレベルの拡充すら進まなくなってしまっているんですね。

PCR検査数問題の詳細についてはリンク先の連載第2回の記事を読んでほしいわけですが、

・検査数を絞りすぎて、体調が悪いと訴えても検査が受けづらい問題

は、今日本の医療体制全体で解決に向かって動いています。「安心のための検査」をやたら受けたがる日本人の性質という他の国にない問題があるのでスムーズにいっていませんが、反政府心情をこじらせてムチャなことをねじこまず徐々に「適切なライン引き」を調整すれば解決していくでしょう。

まだまだ連携に不備があるところも多いから、メディアがちゃんと取材して改善提案してあげてほしい。

一方で、そういう「意味のある情報」とゴチャゴチャに混ざった形で、

・日本国民全員にPCR検査をすべき

みたいなムチャな話が白昼堂々マスメディアで報道され続けているので、余計に混乱してちゃんと取り入れられなくなるんですよね。

日本の検査能力は1日2万件を目標に拡充中という話ですが、国民全員検査するとなったら6000日もかかってしまいますよ。しかもその検査は「たまたまその日かかってなかった」というだけにしかならず、偽陰性が多く出るという検査精度の問題もある。

韓国は大量に検査してる、ってイメージがあるけど、それでも国民の1%程度しかしていません。欧米で、たとえばハーバード大学なんかが最近主張しはじめた「全量検査計画」は韓国のそれとは規模が全然違う話で、(検査部分だけのコスト試算じゃないですが)プラン全体で1回ロックダウンするたびに数兆円とかかける話です。

これは死体が積み上がってどうしようもないレベルになっちゃって、しかも自粛してくれって言っても全然国民が守ってくれないアメリカで、それでも経済再開するにはこれぐらいの極端な方策が必要だよね…という話であって、こんなことしないで済むならそれにこしたことはないわけです。その数兆円を休業者経済支援にまるごと回して現金を配った方がいいはず。

6:「民主主義を危うくする本当の敵」とは?

日本におけるコロナ対策が必ずしも完璧ではない(欧米よりはかなり成功しているわけですが)状況に不満が高まっているのは、反アベのリベラルな人たちにとっては千載一遇のチャンスなわけですよね?

その時に、ちゃんと医療現場の人の声に耳を傾け、議論を整理し、混乱を収束させる方向性を打ち出すことができたら、「おお、リベラル派の人たちのリードで国を動かしてっても混乱しない。ちゃんとやれそうだな、次は投票してみよう」ってなるわけですけど。

実際に今のリベラル派の人の多くがやってることって、「これで政府にバーカバーカ!って言って騒げるネタができたぞ!」ってなってるだけですよね。

で、神様目線で批判して、お得意の太平洋戦争の事例もってきて「日本人ってバカだよねぇ(まあ知的な俺サマは例外だけど)」しぐさ…。

そういう行動で国民の「信頼」を得られると思ってんの?って話ですよ。

結果としていつのまにか、支持率上の野党第一党が維新になっちゃったじゃないですか!!!

そりゃ維新が好きな人も嫌いな人もいるでしょうが、反アベ的リベラルな精神からすると、維新なんて自民党以上に問題があるんじゃないんですか?

それに、このまま混乱が続いたら、今のゆるゆる緊急事態宣言じゃなくてもっとハードな法的措置が必要だって声も当然高まってきますよね?憲法改正に利用しようとする政治勢力も当然出てくるわけですよ。

そうならないためには、「僕がいちばん、ガンダム(この国)をうまく使えるんだ!」的に率先して議論を整理し、国難を乗り越えるのに「役立つ」ことを考えるべきじゃないでしょうか。

そのためには、錯綜する情報の中から、「どれが一番アベ叩きに使えるか」じゃなくて「どれが本当の情報で、今どういう方針が必要なのか」についてちゃんと責任もって精査する姿勢がないと、13億人の中国人とそのシンパが「まだ民主主義なんかで消耗してんの?」って強烈にアピールしてる時代に民主主義なんて維持できないですよ。

ネットやワイドショーでよく見る「クラスターナントカみたいなのじゃなくて韓国方式を!」とか言う主張は意味がわからないというか、あんたら単に韓国アゲができて日本サゲができたら中身はなんでもいいのか?って感じです。

そういう態度こそが民主主義の最大の敵なんですよ。

「批判してナルシスティックに騒げれば中身はなんでもいい」っていう「自己目的化した反体制という名の体制」が日本では強すぎるから、逆に現実の政治をグリップし続けるために政権がわがやたら強権的なことをしたり公文書偽造したりすることになって、結果としてそのイザコザに巻き込まれて自殺する官僚も出てきたりするんですよ。

官僚を殺したのは、半分は政権の責任、半分は「自己目的化した盲目的な反体制という名の体制」のみなさんの責任なんです。

リベラルがわの人からすれば「そんなわけないだろ!」と思うかもしれませんが、こうした行いを止めるためには最終的に選挙に勝って政権交代しなければいけませんよね?批判することはもちろん必要ですが、それだけでなく「自分たちなら何ができるのか」を提案し、それを上手くアピールして「実際に勝ちに行くこと」ができていますか?という話です。

韓国だってどこだって基本は接触者追跡調査(日本で言うところのクラスター対策)をやってるわけですよ。例の宗教団体とか、ソウルのコールセンターとか、基本的には日本と同じクラスター対策を、日本よりも充実した人員と容赦ないITツールで徹底的にやっている。

とにかく韓国を見習え!と騒ぎたいのなら、ぜひ「接触者追跡能力の増強」というテーマでバンバン突き上げていただければと思っています。その点については当面はいくら主張しても問題ないと思います。

韓国から見習える点もたくさんあるし、個人情報等の問題で彼らの方策の中で私たちが取り入れるべきでない部分もまたあるでしょう。

最近ではその韓国版対策のITツールのあまりの容赦なさが逆にプライバシー的問題になりつつある(ゲイの感染者がゲイクラブに行った事が公開されて強制アウティングになった事件)みたいですから、他山の石として、むしろ人間ベースで対策していく日本のやり方の可能性も大きいはず。

今日本で準備されているITツールはGPS情報などを丸裸にしてしまう韓国のものとは違うタイプのもので、そこで「プライバシー配慮」をちゃんとしている分、人員レベルの追跡能力は韓国を何倍するような拡充が必要なのではないでしょうか?

「中華文明圏(+韓国)」とは違うレベルのプライバシー配慮が求められる欧米において、「接触者追跡の大部隊(コンタクトトレーシングアーミー)」を用意する論調が高まっているのは、ITで丸裸にして監視することができないぶん、「ローテクの人海戦術」の大増員が必要なことが認識されているからだと思います。

欧米では最初は全然議論が拡散していても、徐々に「何が必要なのか」を適切にフォーカスしていく仕組みは一応生きているように思います。

一方で日本では、「いかに気持ちよく政府にバーカバーカって言えるか」みたいなバイアスが燃え盛っていて、いくら医療現場がわが「問題なのはPCR検査の数だけじゃないんだ」と反論しても、「欧米や韓国じゃそんなこと言ってないぞ!」的な権威主義で吠えまくる人たちがいるので、いっこうに冷静な事実に基づく議論が進みません。

そのあたりの「議論」をちゃんとやれるようになれば、日本も<b>「自民党以外がリードしても大丈夫っぽいな。リベラル派にもう1回政権を任せてみてもいいかも?」</b>って思ってもらえるようになりますよ!

そしたら、多少なりとも強権的なことをやる政権が出てきたり、公文書偽造するような問題が起きたりしたら、ちゃんと一発レッドカードで退場させることも、やっと可能になるわけですからね!

まとめ

ウェブ記事としてはすでに長大になってきているので、「青い線を最小コストで下げ続ける方法」の方は、連載次回に掲載します

「新しい生活様式」をブラッシュアップしていって、「ダンスwithコロナ」を最小コストで乗り切るためのアイデアの1つとして、日本の製造業で見られるような、「学問的インテリと、マイルドヤンキー的現場人材との相互作用」が大事なのだ…という話をします。

元々この回とセットの1回分として執筆したので既に原稿はできていますから、近日中にアップされると思います。更新情報は私のツイッターをフォローいただければと思います。

専門家会議を批判する声が高まっていますが、もしあなたが「クリリン」がわの立場にいたら、そう簡単にゴーサインは出しづらい…という気持ちもわかりますよね?

「抑え込んだ」はずだった韓国でも感染者数の再拡大が確認されており、結局今の時点でどうであろうと最終的には「ダンスwithコロナ」をいかにうまくできるか…が大事になってくるのは変わりません。

連載の次回の記事で述べるような方法で、再生算数を下げきれずに、もう一回何らかのロックダウンが必要になってしまったら、さらに物凄い経済ダメージを受けることになります。

もしあなたが「ヤジロベー」がわの立場にいるなら、「オレンジ色の線を上げる」方法と、「青色の線を最小コストで下げ続ける方法」の後押しが何かできないか、考えてみましょう。

そうすれば今、「もう二度と経済止めなくて済むように自分たちだけでなんとかしなくちゃ」的に孤立無援に抱え込んでしまっている“Z戦士”たち=専門家会議の人たちに、日本中からの「元気玉」的サポートを送ってあげられるでしょう。

そうすれば、専門家会議の人たちも経済再開にゴーサインを出すことがたやすくなります。

すでに感染者ゼロ県では色々と再開が模索されています。東京や大阪の感染者数も落ち着いてきている。あとちょっと、あとちょっとですよ。

この記事で書いたような方向で、

「ダンスwithコロナ」を再開したら、もう二度と「ハンマー」には戻らないぞ!!!という決意

…で、国難を乗り越えていきましょう!

私たちならできますよ。

この連載の趣旨に興味を持たれた方は、コロナ以前に書いた本ではありますが、単なる極論同士の罵り合いに陥らず、「みんなで豊かになる」という大目標に向かって適切な社会運営・経済運営を行っていくにはどういうことを考える必要があるのか?という視点から書いた、「みんなで豊かになる社会はどうすれば実現するのか?」をお読みいただければと思います(Kindleアンリミテッド登録者は無料で読めます)。「経営コンサルタント」的な視点と、「思想家」的な大きな捉え返しを往復することで、無内容な「日本ダメ」VS「日本スゴイ」論的な罵り合いを超えるあたらしい視点を提示する本となっています。

この記事への感想など、聞かせていただければと思います。私のウェブサイトの メール投稿フォームからか、私のツイッターに話しかけていただければと。


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