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個性的なランドセルを選んだ娘を心配する母親。娘の放った一言がカッコ良すぎると称賛の声

Photo By Shutterstock
文:岩見旦
奇抜で珍しいファッションに魅力は感じるものの、実際に手を伸ば...

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文:岩見旦

奇抜で珍しいファッションに魅力は感じるものの、実際に手を伸ばすのはやや気が引けるもの。大人になるほど、ついつい無難なものを選びがちではないだろうか。

そんな中、Twitterに投稿された、ランドセルを巡る母娘のエピソードが話題を集めている。

自分を持っている幼い女の子

投稿者である母親には小学校に入学予定の娘がおり、新たにランドセルを購入することになった。すると、娘は女の子がよく使う赤やピンクではなく、ベージュのランドセルを選んだ。しかも、「横型半カブセ」という特殊な形状だ。

他の人と異なるランドセルを選んだ娘が、小学校でイジメに遭わないかを心配した母親は、「みんなと違うから変なの、仲間はずれって言われたらどうする?」と質問した。すると、娘は「皆と一緒じゃつまらないでしょ? そんなんで遊ばないとかつまんない人だねっていう」と返事したとのこと。

まだ幼いにも関わらず、自分を持っている娘の発言に「カッコいいよ。その心、忘れないでね」と母親。

この10日に投稿されたこのツイートは、現在2万4000リツイートを突破。「たくましくて素敵」「子どもは何気に核心を突く」「家の教育の賜物」など、絶賛のコメントが多数寄せられた。

この女の子は現在のところ、イジメられるようなことはなく、他の人と異なるランドセルを持っていることで、たくさん声をかけられ、楽しく学校に通っているとのこと。

色も形状も多様化するランドセル

少し前までランドセルは、男の子は黒、女の子は赤が定番だった。しかし時代の流れとともに多様化し、現在は色も形状もさまざまなものが販売されている。

一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会が、ランドセルを購入した子どもを持つ親を対象に行った調査によると、購入したランドセルの色に関して、男の子は「黒」が67%とトップで、「紺」と合わせて80%を越えた。一方、女の子は「桃」が最も多く25%で、「赤」も20%を突破。「紫/薄紫」「こげ茶」「水色」もそれぞれ10%以上あり、女の子の方が豊富なバリエーションの色を選んでいることが分かった。また形状に関しては「縦型・全カブセ」が95%で、ほとんどを占めるという結果になった。

購入するランドセルの決定者は「本人」が75%であり、多くの子どもが自ら好みのものを選択。自らの個性を発揮する機会は、小学校の入学時には既に始まっているようだ。