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マジックマッシュルームがストレスで損傷した脳の神経接続を修復。抗うつ薬としての応用に期待
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  • 2021.07.21
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マジックマッシュルームがストレスで損傷した脳の神経接続を修復。抗うつ薬としての応用に期待

Photo by Shutterstock

文: カレイジアン里奈

日本をはじめ、世界中で幻覚剤は規制対象となってきたが、近年は精神障害治療の利用に焦点が当てられ、研究が盛んに行われている。この潮流は「サイケデリック・ルネッサンス」、つまり幻覚剤の再評価と呼ばれている。

そして今月、マジックマッシュルームに含まれる幻覚作用成分「シロシビン」の効果を裏付ける論文が、米国の神経科学雑誌『Neuron』に掲載され、注目を集めている。

たった1回の投与で長期間効果

イェール大学の精神科学者リンシャオ・シャオ氏率いる研究チームは、電気ショックによるストレスを与えたマウスのグループにシロシビンを1回投与。レーザー顕微鏡で、マウスの脳の変化を観察する実験を行った。

その結果、シロシビンが投与されたマウスは、樹状突起スパインが大きく増加したしたことが判明した。樹状突起スパインとはニューロンの情報伝達を助ける組織で、長期間ストレスに晒されたり、うつ病を患っていたりすると減少することで知られている。シロシビンにより、ストレスによって損傷した脳の神経結合が修復したのだ。

樹状突起スパインの密度と大きさは、シロシビンの投与から24時間で反応が見られ、投与の7日後で半分が持続し、34日後でも約3分の1が残った。さらに行動面でも変化が見られ、シロシビンを投与したマウスは電気ショックなどのストレスに対処するようになったという。シロシビンによりニューロンの情報伝達が活発になったと結論付けた。

論文の共著者のアレックス・クワン氏は「ニューロンの神経結合が10%増加し、平均10%大きく強力になりました」と語った。

次ページ:人体への応用に慎重姿勢

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