LIFE STYLE | 2020/10/12

亡くなったゴールデン・レトリーバーを想い、飼い主が「追悼記事」を制作。SNSで世界中が哀悼の意

文:山田山太
人々の生活を彩り豊かにしてくれる、犬や猫といったペットたち。共に過ごした時間が長いほど、最期の別れは辛い...

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文:山田山太

人々の生活を彩り豊かにしてくれる、犬や猫といったペットたち。共に過ごした時間が長いほど、最期の別れは辛いものだ。

亡くなった愛犬を想い、ある飼い主が書き上げた1本の追悼記事が今、SNSで大きな感動を起こしている。

彼は忘れられないたくさんの愛情を残してくれました

アメリカ・サウスカロライナ州グリーンビルに住むサリー・グレゴリー・ハメットさん(30歳)は今年9月、愛犬である7歳のゴールデン・レトリバー、チャーリー君をリンパ腫がんのため失った。

数日の間悲しみに暮れたサリーさんは自身の気持ちに整理をつけるために、新聞に載っているような形式で追悼記事を制作した。『CNN』の後の取材によると、追悼記事を執筆した理由を「私はただ、チャーリーの風変わりなところや、チャーリーについての色々なことを覚えておく場所が欲しかったんです」と明かした。

サリーさんは当初、地元の新聞にこれを掲載しようとも考えていたが、掲載料があまりに高額だったため断念。その代わりに9月23日、自身のTwitterにその記事を公開した。記事の一部を抜粋して紹介する。

チャーリー・ジェームズ・グレゴリー・ハメットは、9月13日(日)、彼女のママ(サリーさん)の腕のなかで安らかな眠りにつきました。

チャ―リーのお気に入りは、散歩、棒を集めること、泳ぐこと、笑うこと、そして眠ることでした。正直に言えば、彼の人生の中で起きるすべてのことを愛していたと思います(ただし「階段」だけは大嫌いでした)。チャーリーは砂浜やドライブ、バナナ、そして靴下が大好きでした。チャーリーはよくキャンプやハイキング、魚釣りに出かけ、その人生はとても素晴らしいものでした。

なにより、チャーリーはママに愛されていました。彼女と合うたびに腕を握られてたくさんキスをされました。2人は心の痛み、悲しみ、そして喜びを分かち合う友人でした。チャーリーはたくさん素敵な部分をもっていましたが、何よりもその無償の愛こそ、最も素晴らしいものでした。いつでも、誰にでも愛情を持っていました。

チャーリーは最期の数日を大好きだった浜辺で過ごしました。自分用の穴を掘って、その中でリラックスして過ごしたり、打ち寄せる波に向かって飛び込んだりして遊びました。この数日はとても幸せなもので、2人にとってかけがえのないものとなりました。

チャーリーの大好きだったピーナッツバターの瓶の蓋を開けるたびに、チャーリーのことを考えてしまいます。床に脱ぎ捨てられた靴下や、道に落ちている木の枝を見かけるたびに、チャーリーのことを恋しく思います。

そして、彼は忘れられないたくさんの愛情を残してくれました。彼のことを忘れることは決して無いでしょう。

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