ランチの外食でリフレッシュしたり、仕事帰りに友達と飲みに行ったり、たまには接待やデートで高級店を訪れたり。
日常の中のアクセントとして外食を楽しんでいた日々も、新型コロナウイルスの蔓延で今や非日常になってしまった。
外出自粛の中でテイクアウトやデリバリーを始めたレストランも多く、単調になりがちな在宅勤務期間に重宝しているという読者も多いだろう。
今回の新型コロナウイルス対策で特別にテイクアウトを始めた店の中でも、特に予約困難店とされる人気店をフィーチャーした。もし今の行動範囲内にこれらの店があるならラッキー！
チェリー先生
食べ歩き部・部長
東京生まれ東京育ち。10代では外食好きな家族と、20代では目上の方々にあまたの東京レストランガイドをしていただき、30代以降は自分で開拓するのが楽しくなり、あらゆるスタイルの「外食」を楽しんできたグルメ女。プロならではのこだわりが見える瞬間、女王様気分を味わえる接客、味というよりも人に惹かれる瞬間などに魅力を見出し、レストランの楽しみ方を広げている。
「長谷川稔」ビーフシチューセット3500円
「こんな状況だからこそ、皆様に元気をお届けしたい」————。シェフのそんな言葉が印象的だったのは、東京・広尾にある「長谷川稔」。
シェフの名前がそのまま店名になったこちらはオープンから２年程だが、限られた人しか予約が取れず、「予約3年待ち」とまで言われている超人気の高級店だ。
フレンチでもなくイタリアンでもない、もはや“長谷川稔”というジャンルなのでは？と思わせる彼の料理の真髄は、最高の食材を最高の状態で供すること。テイクアウトのためだけに作り上げたというビーフシチューも、隙のない完成度だ。
下にご飯が入った丼仕立てのビーフシチューは、石垣島きたうちプレミアムビーフ、土佐赤牛、増田牛、特選松坂牛の4種をぜいたくに使用。
ごろごろと入った肉はしっとりとした舌触りながらも肉の旨味が前面に出た仕上がりで、いつものシェフの火入れへのこだわりを思い出させる仕上がり。
驚いたのが野菜の美味しさだ。デミグラスソースの主張に負けないほどの、輪郭のはっきりとした味わいの野菜が10種類も入っていて、素材の良さが否が応でも伝わってくる。
テイクアウトにしては珍しくドリンク（オリジナルブレンドの水出し紅茶）もセットになっているので、外食気分がより高まるだろう。
どんな状況でも、特別感を感じる一皿を提供してくれる長谷川シェフに、「ありがとう」と言いたくなった。
長谷川稔の一皿・薫製してから低温調理した蝦夷鹿のカツサンド。
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東渋谷区恵比寿南 2-1-5 ES215ビル 6F
03-6712-7762
定休日 火曜、水曜
店舗のフェイスブックのメッセージから、受け取り希望日時と個数を明記の上注文
受け取りは15:00～16:30 持帰り用の袋を持参、支払いは現金のみ
パウンドケーキ、カヌレ、マカロンをセットにした焼き菓子セット（5000円）も有り
東京メトロ【広尾駅】1番出口徒歩3分
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