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グローバルな会話では政治の話に要注意!【連載】ハーディソンの「口癖」にしたい英会話(3)
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  • 2019.08.27
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グローバルな会話では政治の話に要注意!【連載】ハーディソンの「口癖」にしたい英会話(3)

社会人になって英語を学ぼうとした時、どうしても「ビジネス英語」という架空のジャンルにとらわれてしまう人たちはたくさんいます。ですが、そんなものは存在しないと思っていただいて大丈夫です。

だってみなさん、国語の授業はあっても「ビジネス国語」なんて聞いたことないですよね? 確かにそれぞれの業界で使われる専門用語の語彙を蓄えていくのは大切ですが、実は普段よく使うようなフレーズが分からないと、仕事でもうまくコミュニケーションは取れないのです。

大切なのは、学校では教えてくれない自然な言い回しを身につけること。そして、よくあるシチュエーションで「口癖」になりうるレベルの言葉を反射的に言えるようにしておくことです。

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フィー・ハーディソン

ライター、クリエイター

高校教師や大学留学課事務、バーテンダー、通訳・翻訳家、といった特殊な経歴を持ち、その経験を活かしてブログやYouTubeで活動。『New York Times』に取り上げられるなど、クロスカルチュアルな知識を広め、活動の幅を広げている。

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個人攻撃になりかねない政治の話に注意

第2回に引き続き、今回も同僚同士の会話を例に英会話を紹介していきますが、その前に!

1回目でも2回目でも繰り返し述べていることですが、上司にはていねいな言葉遣いが必要でも、プロフェッショナルな現場であれ、同僚だけの空間で話すのであれば、(ほかに誰も聞いていなければ)カジュアルな英語でまったく問題ありません。

放送禁止用語などをガンガン使うほど打ち解けた間柄になることも多いはずです。

今回は香港チームとのスカイプ会議がデモの影響で中止になってしまった、というシチュエーションですが、職場での政治のお話には注意が必要です。たとえば、アメリカでは現状トランプが政権を握っていますが、トランプ派とアンチトランプ派が政治の話を職場でしてしまうと、どうしてもpersonal(個人攻撃)になってしまう可能性があるので、職場(やご近所づきあい)では注意が必要というわけです。

また、今回登場するマークとマットは両方とも香港とは関係のないところで暮らしてきた設定ですが、もし周りに香港出身の人がいれば、さらに発言に注意が必要になるはずです。

では、さっそく今回の会話を見ていきましょう!

マーク: How did the Skype meeting with the Hong Kong team go?
(香港チームとのスカイプ会議はどうだった?)

マット: It was postponed. It seems they’re all at protests recently.
(延期になったよ。最近はみんなデモに行ってるっぽくて)

マーク: Wow I didn’t know it’s that bad over there. I heard police officers beat citizens up at a protest though. Hope Tonya and others are safe.
(うわあ、そんなにひどいとは知らなかった。でも、デモで警察が市民を暴行してるっていう話は聞いた。トーニャとほかの人たちも無事だといいけど)

マット: Man, I’m sick and tired of police brutality.
(マジで、警察の暴力にはうんざりだわ)

今回覚えておきたいフレーズ

では、解説していきましょう!

1.「How did〜go?」〜はどうだった?もしくは、〜はどうなった?
たとえば、How did your date go? であれば、「デートどうだった?」もしくは「デートどうなった?」といった意味になります。

2.「that 〜」 そんなに〜、言うほどそんなに〜
意外と知られていませんが、強調する時に使う「that」です。Was it that bad?(そんなに悪かったの?)、It’s not that delicious.(言うほどそんなに美味しくないよ)、Yes, she’s that rich.(うん、あの人本当にそんなに金持ちなのよ)、といった具合で使います。

3.「beat 〜 up」〜をボコボコにする
フィジカルでボコボコにする、される時に使います。殴り合いの喧嘩でどちらかが圧倒的に、もう片方をボコボコにしている時に使います。単数でも複数でも使えます。

4.「sick and tired」うんざり
少しドラマティックな言い方です。本当にこれだけドラマティックな言い方をしなければならないくらいの状況はなかなか来ないでしょう。I’m sick and tired of your selfishness.(あなたの自己中にはもううんざり)といった感じで、積もり積もったものが限界に達した時なんかに使うことが多いです。

5.「police brutality」警察の暴力
アメリカでは白人警官による黒人市民に対する暴力や射殺事件などが頻繁に起きており、そこから「police brutality」という言葉が浸透するようになりました。アメリカでは基本的には警察の人種差別的な暴行などが起きた時に使われますが、今回の香港の件も完全に「police brutality」で間違いないでしょう。

最後に一点、英会話上達のためのアドバイスをさせてください!

教科書に載っていないイディオムや流行語は、どう日本語で検索をかけても勉強になる可能性は非常に低いです。それよりも、TwitterやInstagramなどのソーシャルメディアで英語圏のインフルエンサーをフォローして生の現代英語に見慣れる必要があります。

それぞれの人に口癖や話し方の傾向があるので、ツイートが多い人をフォローすれば自然と若い英語を目にする機会も多くなります。これは、英語以外のほかの言語を学習している時も同じですので、ぜひ試してみてください。

ニュースサイトやまとめサイト、ジャーナリストなどではなく、カジュアルな基本英語を身につけるのであればインフルエンサーをフォローするのが近道ですよ!


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