文:武者良太
翻訳機能も搭載されている
普段私たちは言葉をしゃべることでコミュニケーションを行っている。しかし日本語に不慣れな外国人や、聴覚障がい者とのコミュニケーションにおいて、話すという選択肢はとれなくなる。
しゃべりでの意思伝達ができにくい相手に自分の意思を伝え、相手の意思を受け止めるキャッチボールを行うために登場したアプリが「しゃべり描き」だ。
マイクボタンをタップしてスマートフォンのマイクに向かって話しかけて、画面を指先でなぞると、パス(指先の軌跡)に合わせて話した内容が文字で表示される。
どんな文章も整理整頓して表示する通常のメモアプリでは、文字の裏側にある感情を伝えきれない。しかし「しゃべり描き」であれば文字の色やパスの形状によってエモーショナルな要素を組み込める。
翻訳機能も備わっており、喋った内容を外国語で表示可能。アプリ画面を2分割して、向かい合っている相手の母国語を表示できるようにもなっている。現時点で対応しているのは日本語、中国語(簡体、繁体)、韓国語、英語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、スペイン語、イタリア語だ。
便利なのが写真・画像と合わせて表示できる機能だ。たとえば地図のスクリーンショットに文字や手書きの図形を重ねることで、特定の場所についてのコミュニケーションもできるようになるだろう。
なお、現在のバージョンは「お試し版」として無料で利用できるが、9月11日以降は月額数百円の有料版に切り替わるとのこと。
しゃべり描き(iPhone)(9月以降有料化)