BUSINESS | 2026/10/07

素性を隠された57品の頂点に輝いたのは、信州生まれの紅い宝石

57品が競った「全国ぶどう選手権」、最高金賞は長野県須坂市のクイーンルージュ®︎

FINDERS編集部

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産地も品種も伏せて競う"ぶどうのブラインドテイスティング"で決まった日本一

ぶどうのおいしさを、産地や品種、生産者の情報を一切伏せたまま競う品評会がある。一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が主催する「全国ぶどう選手権」である。2026年9月29日(火)、大阪のガリレイグループ本社ビル内「MILAB」で開かれた第3回大会では、全国各地から集まった57品のぶどうを、野菜ソムリエ資格を持つ29名の評価員が純粋な食味だけで審査した。

審査の結果、最高金賞に輝いたのは長野県須坂市の合同会社横山果樹園が出品した「クイーンルージュ®︎」である。種がなく皮ごと食べられる赤色系の品種で、評価員からは「甘いのは勿論のこと、深いうま味を感じた」「皮が薄く、皮ごと食べても口残りがまったくない」といったコメントが寄せられた。金賞には三重県名張市のファーム雪岡「伊賀乙女」と熊本県氷川町のHikawavineyardの「シャインマスカット」が選ばれ、銀賞・銅賞にも各地の産地が名を連ねた。

≪最高金賞≫ クイーンルージュ®︎/合同会社 横山果樹園( 長野県須坂市) 
≪金賞≫ 伊賀乙女/ファーム雪岡(三重県名張市)
≪金賞≫ シャインマスカット/Hikawavineyard(熊本県氷川町)

今回の結果であらためて目を引くのは、長野県須坂市の生産者の層の厚さである。最高金賞のクイーンルージュ®︎に加え、同じ須坂市の展伸園が銅賞を受賞し、横山果樹園のシャインマスカットや、牧農園、中村農園、堀内農園などが入賞を果たしている。入賞16品のうち複数を須坂市勢が占める結果となった。

横山果樹園はクイーンルージュ®︎について「信州生まれの、紅い宝石」と紹介し、一房一房を丁寧に育てていると明かす。審査は産地や生産者名を伏せたブラインド形式で行われているため、今回の結果は地域の知名度やブランド力ではなく、純粋な味の評価によって須坂市のぶどうが支持された一例と言えるだろう。

ギフトや旬の味選びの"答え合わせ"になる品評会

全国ぶどう選手権は、日本野菜ソムリエ協会が展開する「全国青果物選手権」の一企画である。生産者の知名度や思い入れに頼らず味だけで評価することで、埋もれた産地や個性的な生産者に光を当てる狙いがある。受賞は生産者にとって認知度向上や販路拡大につながるだけでなく、消費者にとっては情報なしで選ばれた客観的な「おいしいぶどう」を知る手がかりにもなる。

秋のギフトや贈答品、旬の果物選びに迷ったときには、こうした品評会の結果が一つの判断材料になる。甘みだけでなく香りやうま味、食感のバランスまで評価されたぶどうを、産地から取り寄せて味わってみるのも一つの楽しみ方だろう。


第3回 全国ぶどう選手権
開催日:2026年9月29日(火)
時間:第1部 11:00〜12:30/第2部 14:00〜15:30
会場:ガリレイグループ本社ビル内 MILAB(大阪)
審査員:野菜ソムリエ資格保持者他29名
審査方法:商品情報非公開での食味評価
表彰内容:最高金賞1品/金賞2品/銀賞2品/銅賞2品/入賞16品/特別賞2品
主催:一般社団法人日本野菜ソムリエ協会

公式サイト
https://www.vege-fru.com/event/summit/2026/sep/