美術館や神宮が並ぶ岡崎に、次世代型ライブハウスが加わる
京都・岡崎という、平安神宮や美術館、劇場が集まる文化エリアに、新しいライブハウスが誕生する。手がけるのは、東京・渋谷でライブ会場「TOKIO TOKYO」を運営するHYPE株式会社である。
同社は2027年1月中旬、京都市左京区岡崎西天王町にある「京都・時代祭館 十二十二(トニトニ)」の2階に、新拠点「TOKIO KYOTO(トキオ キョウト)」を開業する。平安神宮の大鳥居に隣接し、京都市が「世界に冠たる文化・交流ゾーン」と位置づける岡崎エリアに、美術や舞台芸術と並んで音楽という新しい目的地が加わることになる。
日本のライブ・エンタテインメント市場は2024年に7,605億円と過去最高を更新し、2030年には8,700億円まで拡大すると予測されている(ぴあ総研調べ)。同じ時間と場所を分かち合うライブ体験の価値が見直されるなか、HYPEは渋谷に続く第二の拠点を、古都・京都に構える。
提灯と格子の陰影が生む「NEW KYOTO MODERN」、700人がステージに近づく横長フロア
TOKIO KYOTOが掲げるのは、日本の美意識を現代のライブ体験へ再編集する「NEW KYOTO MODERN」という空間である。提灯を思わせる灯り、木や格子を想起させるリズム、陰影を生かした設計を、音響・照明・映像と一体化させ、歴史的な意匠の再現にとどまらないステージをつくる。
フロアは立席約700名・着席250名規模を想定し、横方向に広がる会場形状を採用する。京都のライブハウスシーンでは珍しいサイズ感であり、より多くの観客がステージを近くに感じられる設計だ。大規模ホールの熱量と、ライブハウスならではの親密さを両立させ、ワンマンライブから対バン、ショーケース、カルチャーイベントまで、多様な公演形式に対応する。
会場に足を踏み入れた瞬間から驚きを覚える空間であり、アーティストにとっては「この会場で演奏したい」と思える舞台になることを目指しているという。
TOKIO KYOTOは、HYPEが2021年3月に渋谷で開業したライブ会場「TOKIO TOKYO」に続く第二の拠点である。TOKIO TOKYOは単なる会場貸しにとどまらず、イベントのコンセプト設計や宣伝、演出、デジタル施策までアーティストや主催者と伴走する運営を行い、2025年6月からはイベントや撮影、ゲネプロ、レコーディングなどを含めて毎日稼働する体制を実現し、稼働率100%を達成した実績を持つ。この現場知見とSNSプロモーションのノウハウを、TOKIO KYOTOにも展開していくという。
平安神宮の大鳥居や美術館、劇場、図書館、庭園が点在する岡崎は、日本を代表する観光エリアの一つでもある。TOKIO KYOTOは、昼に美術や工芸に触れた人が夜はライブへ向かい、あるいはライブ目的で訪れた人が周辺の文化やまちに出会っていくような、音楽を軸にした新しい文化回遊を思い描く。インバウンド旅行客の夜の時間を彩るライブ体験の提供にも取り組むとしている。
開業に先立ち、アーティストや事務所、イベンターを対象にした内覧会兼経過報告会が9月29日から順次開催されるほか、オープニングスタッフの募集も進められている。渋谷で磨いてきた伴走型の運営スタイルを、古都・京都でどう響かせるのか。美術や建築に触れた昼から音楽で夜を締めくくるという新しい過ごし方を求める人にとって、2027年の開業は覚えておきたいニュースである。
TOKIO KYOTO(トキオ キョウト)
所在地:京都府京都市左京区岡崎西天王町97-2 2F(京都・時代祭館 十二十二内)
オープン日:2027年1月中旬予定
キャパシティ:立席約700名・着席250名
運営会社:HYPE株式会社
問い合わせ:tokiokyoto@hypes.jp
公式サイト
https://tokio.world/kyoto