「地域の情報は、なぜ届かないのか」という課題に東急とStoryHubが挑む
地域の新聞やタウン誌、地域情報サイトには、マスメディアでは取り上げられにくい身近な情報が数多く眠っている。しかし、それを必要としている読者へ届ける仕組みは、必ずしも十分に整っているわけではない。
StoryHub株式会社は東急株式会社と共催で、この課題に対する実践事例を紹介するイベント「地域メディアの記事を、もっと多くの読者へ — 東急 common の実践と、StoryHub のフィードが拓く記事流通」を、2026年10月20日(火)に東京・渋谷のSOIL(Shibuya Open Innovation Lab)で開催する。会場参加に加えてオンライン配信も用意されており、ハイブリッド形式での実施となる。
背景にあるのは、東急が2026年5月から10月にかけて進めている実証実験だ。同社が運営する地域SNSアプリ「common(コモン)」の編成・情報発信に、AIによる編集と地域コミュニティの力を組み合わせる狙いで「StoryHubフィード」を導入し、まちの情報を日々届ける中で新しい読者との接点づくりに取り組んできた。今回のイベントは、この実践を起点に、記事の届け先と読者との接点をどう広げてきたかを、東急・StoryHub双方の視点から共有する場となる。
AIが編集するフィード「StoryHubフィード」が変える記事流通の仕組み
今回の実証実験の核となっている「StoryHubフィード」は、企業のアプリやWebサービスに、利用者一人ひとりに合わせたニュースフィードを組み込めるサービスである。自社の記事やお知らせに加え、1,000以上のソースから集めた記事を組み合わせることで、導入初日から十分な記事量をそろえられる点が特徴だ。
AIが記事の内容を解析し、利用者の関心や地域性、運営企業の方針に合わせて表示アルゴリズムを調整することで、一人ひとりに合った記事を届ける。記事の収集から編成までを任せられるため、ニュース機能を自社でゼロから開発・運用するより低いコストで、短期間に立ち上げられるという。配信後はA/Bテスト機能とダッシュボードで閲覧状況を確認しながら、届け方を継続的に改善していける仕組みになっている。
地域メディア側からすれば、記事を書く力はあっても、それを多くの読者に届けるための技術投資までは手が回らないケースは少なくない。AIが編集・配信を支える基盤を提供するという発想は、記事の「作る」と「届ける」を分けて考える、メディア運営の新しい形を示している。
イベントは2部構成のセッションと懇親会で構成される。セッション①では、東急でcommon事業を率いる小林乙哉氏と、StoryHub取締役COOの渡邉真洋氏が、地域メディアの記事がまちでどう読まれているかを、commonでの実践をもとに語る(進行:松浦シゲキ氏)。セッション②では、StoryHub代表取締役CEOの田島将太氏が、StoryHubのフィードが拓く記事流通について、配信先とトラフィックの広げ方を説明する。
小林氏は筑波大学大学院で都市計画を専攻し、2004年に東急電鉄(現・東急株式会社)へ入社。渋谷ヒカリエの事業計画から運営、東京都庁への派遣を経て、2020年に「common」を企画・開発した人物である。田島氏は2016年にスマートニュース株式会社でメディア事業開発を経験した後、2019年に独立してメディア企業向けのコンサルティングに携わり、2022年にStoryHub株式会社を共同創業した。
講演後には懇親会も用意されており、地域メディアの運営者同士、また東急・StoryHubのメンバーと直接話せる時間として設けられている。参加費は無料で、会場参加は50名(定員を超えた場合は抽選)、オンライン配信もあるため遠方からでも参加しやすい。参加対象は地域紙・地域情報サイト・タウン誌の編集者や運営責任者、commonへの配信を検討している媒体社など幅広く想定されている。
記事の届け先を増やす具体策を知りたい地域メディアの関係者にとって、実例をもとにしたヒントを得られる機会になりそうだ。申し込みは公式サイトから受け付けている。
地域メディアの記事を、もっと多くの読者へ
— 東急 common の実践と、StoryHub のフィードが拓く記事流通
開催日時:2026年10月20日(火)19:00〜20:45
会場:SOIL(Shibuya Open Innovation Lab)
東京都渋谷区渋谷3-6-14 渋谷金王第二ビル(渋谷駅C1出口から徒歩4分)
参加費:無料
参加形式:会場参加50名(定員超過の場合は抽選)、オンライン配信あり
参加対象:地域紙・地域情報サイト・タウン誌の編集者/運営責任者、配信先を増やしたい媒体社、common配信中・検討中の媒体、地域の情報発信に関わる自治体・団体・事業者ほか
主催:StoryHub株式会社
共催:東急株式会社
公式サイト
https://storyhub.jp/seminar/20261020