LIFE STYLE | 2024/05/09

廃校を活用して新たな地方定住モデルの創出へ~マイナビ不動産が地域住民の独立を後押し

一棟すべてを貸し切ることができるちょうなん西小

FINDERS編集部

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独立支援の場となった『仲間と泊まる学校ちょうなん西小』とは

株式会社マイナビ不動産は、『地域創生×独立支援』の取り組みとして、千葉県・長南町の廃校を活用した団体宿泊施設『仲間と泊まる学校 ちょうなん西小』に併設している ”ちょうなん西小カフェ” の経営を地域の夫婦へ委任すると発表した。

マイナビ不動産は、これまでも廃校や古民家などを活用した様々な地域創生の取組みを行ってきたが、今回の取組みは「地方暮らしをしたいけど “仕事” がない!」という移住・定住希望者の悩みを解決するための取組みだ。

第一弾としてマイナビ不動産が運営している “ちょうなん西小カフェ” の経営を地域住民に渡し、長くその地域で活躍し続けられる人財を地域に創出することを目的としているという。

『仲間と泊まる学校 ちょうなん西小』は房総半島のど真ん中。千葉県長南町にある2017年3月に閉校になった小学校をマイナビ不動産が団体を対象にした宿泊施設として運営する施設。広々とした校舎をまるまる貸し切ることができるのが特徴で、スポーツ合宿やサークル合宿、企業研修だけでなく、映像撮影やイベント利用など様々な目的で自由にお客様が利用できる施設だ。

カフェや図書室・キッズルームは、宿泊者だけでなく地域住民の憩いの場としても開放し、年間延べ1万人を超える方が利用している。また、地域交流の取組みとして、宿泊客と地域住民が一緒に踊れる盆踊り大会や、竹林問題に取り組むNPO法人との連携によるワークショップの開催など様々な取り組みを通じて交流人口の増加に取り組んできた。

さらに地域の防災・防犯拠点としての役割も担い、災害時に宿泊部屋やお風呂の開放、防犯拠点としては民間警備会社の巡回拠点を置き、地域住民の安心安全な暮らしを支えている。

“ちょうなん西小カフェ” とは

夫婦がこれから運営する “ちょうなん西小カフェ” は、これまでマイナビ不動産が経営してきたが、地域のご夫婦に委任、今後は宿泊客だけでなく一般の方も気軽に利用できる空間として地域の方の憩いの場として運営する。カフェのメニューの目玉は 長南町特産のレンコンを使用した「ちょうなんプレート」。 千葉丼コンテスト学校給食部門で最優秀賞町を受賞した「長南丼」のレシピを活用した大人気メニューだ。カフェの厨房では宿泊者向けの給食スタイルの食事の提供も行う。

長南産レンコンを使用したちょうなんプレートが人気

カフェを独立の場として選んだ長沼さん夫婦

5人のお子様を育てる長沼さん夫妻。奥様はちょうなん西小のオープンから活躍していたベテランスタッフ。日頃から、将来は夫婦で飲食店を経営したいと語っていた長沼さんの夢を後押しする形で、今回の独立支援の取組みはスタートしたという。

長沼さんがカフェの経営に携わることで、より地域に喜ばれるきめ細やかなサービスができること、そして夫婦で子育てをしながら長く長南町に関わっていたいという未来がともに描けたことが、この取り組みを進める原動力となった。 長沼夫妻に今回の独立に ちょうなん西小カフェ を選択した理由を尋ねると  『ちょうなん西小でのアルバイト経験を通じ、多くの地域住民と交流していくうちに人々の温かさと優しさに触れ、長南町にもっと深く関わりたい、そして大好きな ちょうなん西小 の魅力を多くの皆さんに知ってもらいたい』 と考えたことが独立を決意する決め手になったと話す。

また、この取り組みを通して 『忙しい現代だからこそ仕事に楽しさややりがいを感じている生き生きとした大人の姿を多くの子供たちに見てもらいたい。そしてちょうなん西小に関わる地域の皆様やスタッフ、お客様に感謝の気持ちを忘れず、笑顔の絶えない施設にしていきたいです』 と力強い言葉でインタビューに答えた。

マイナビ不動産では、「地域の課題を事業を通じて解決する」ことをテーマに、人がその地域で活躍するためには「仕事」がそこにあることが重要であると考え、今後も廃校の活用を通じて地域の活性化に取り組むとともにその土地を愛した人がその土地で活躍できる取り組みを進めていくという。

ちょうなん西小カフェを経営する長沼夫妻

施設情報

仲間と泊まる学校 ちょうなん西小

住所:〒297-0145 長生郡長南町佐坪1348-1
受付時間:10:00~17:00
URL:https://chonan-nishisho.jp/