CULTURE | 2024/06/22

原宿・Empathy galleryで、グループ展 「Dance to your Heartbeat」 が開催中

奥天昌樹、増田麻由、塩沢かれん、堀川由梨佳、霧生まどか、中島華映、田村久美子、平塚篤史によるグループ展 6月30日(日)まで

FINDERS編集部

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人の内面にある感情や記憶、無意識的な心の動きを表現する作家たち

東京・原宿の Empathy gallery では、2024年6月30日(日)まで、奥天昌樹、増田麻由、塩沢かれん、堀川由梨佳、霧生まどか、中島華映、田村久美子、平塚篤史によるグループ展「Dance to your Heartbeat」を開催している。

参加アーティストたちは、それぞれ人の内面にある感情や記憶、無意識的な心の動きを表現する作品を紹介している。

奥天昌樹は、幼児の落書きからインスピレーションを得て、マスキングで作った無意図な線が異質的な存在感が持つ、観客を絵画の伝統的な枠組みから解放する。増田麻由は、「彫る」と「踊る」という2種のボディーワークを作品に融合させ、身体感覚に注意を向けコントロールしようとする意識から些細な無意識への繋がりを表現している。現実じゃないような「現実の本当の世界」を描き出す塩沢かれんの作品は、観る人の心に訴えかける試みを行い、無限の想像力を促す独特のアプローチを持っている。神戸淡路大震災を経験した堀川由梨佳は、「おっちゃん」をモチーフに社会の微妙なバランスや人間の優しさを映し出し、時に言葉に偏った世界観に対する静かな抵抗を示す。

霧生まどかは主にリトグラフという技法で作品を制作し、時間が経過しても変わらぬ存在の痛みや悲しみを受け入れ、共に生きる過程を繊細に描き出すという独特な表現が、観客に深い共感を提供。水の中にふわふわ浮くことしているような美しい少女をモチーフに描いている中島華映の絵を見ると、重力から開放された静寂と浮遊感を味わえ、精緻な服やメイクまで表現した理想な美が独特の浮遊感とともに心が癒される。田村久美子は、自然の一瞬を捉えた繊細な表現が特徴で、観察と内省のプロセスを通じて、自然界の深い理解と敬意を映し出している。彼女の作品には、静寂の中にも力強さが宿り、見る者に深い感動を与える。役者から転身した平塚篤史は、モノクロームの写真で表現した艶美が、人心の奥に秘められた欲望を揺れ動かす。彼の作品はまさに本展タイトルのように、心が高鳴り、体も踊り出したくなる衝動を呼び起こすものだ。

平塚篤史の作品 “Your Rubber” シリーズが紹介されている

それぞれの個性溢れる8名の作家は、絵画、立体、版画、写真など、さまざまなジャンルで、線、色、異なる素材の表現を通じた内面の観察や、想像の及ばない世界を見る側に届けている。

ぜひ会場で、彼らの作品を通じ、無意識の中で思い浮かべた風景を見つけてみてはいかがだろうか。


開催概要

Dance to your Heartbeat

会場:Empathy Gallery
住所:東京都渋谷区神宮前3-21-21 ARISTO原宿2F
展示期間:2024年6月8(土)〜6月30日(日)
営業時間:11時〜19時 (最終日のみ17時まで)
定休日:月曜、火曜
電話番号:03-6812-9392

Dance to your Heartbeat
https://www.empathygallery.jp/empathy-gallery-x-dance-to-your-heartbeat/

Empathy gallery
https://www.empathygallery.jp/