BUSINESS | 2026/10/08

TSMCの次を生むのは誰か、熊本が仕掛ける半導体起業家探し

熊本県主催、半導体スタートアップ発掘ピッチイベントの応募は10月30日まで

FINDERS編集部

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TSMC進出で変わる熊本、大手依存から次の産業を生み出す挑戦

半導体分野で新しい事業やビジネスプランに挑戦したい人にとって、自らの構想を試す舞台が熊本に用意された。熊本県は、半導体ベンチャー・スタートアップの発掘・育成を目的とした公式ピッチイベント「Kumamoto Semiconductor Venture Pitch 2026-2027」を2027年2月17日(水)、熊本城ホール(熊本県熊本市中央区桜町3-40)で開催する。エントリー受付は2026年9月1日(火)に始まっており、10月30日(金)まで続く。主催は熊本県(知事:木村敬)である。

熊本県は1960年代に大手半導体企業が進出して以来、関連企業の集積が進み、日本有数の製造拠点として発展してきた。現在、県内の半導体産業は製造品出荷額等や就業者数ともに県内最大規模を誇り、TSMCの進出によってさらなる成長が見込まれている。

一方で、大手企業への依存度が高い産業構造の中では、新たな産業や雇用の創出が課題となっている。熊本県は熊本大学や県内企業と連携しながら技術開発や人材育成を進めるとともに、半導体技術と他産業を組み合わせた新しいビジネスの創出を重視しており、今回のピッチイベントもその一環だ。「半導体で起業するなら熊本」というブランドの確立と、挑戦者の成長支援を目指す取り組みである。

募集は2つのコースに分かれる。事業化や社会実装を目的とした「イノベーションビジネス枠」は、半導体分野のベンチャー企業や新規事業に取り組む中堅・中小企業、スタートアップ企業、創業を目指す団体・個人(海外企業を含む)、国内大学・高等専門学校・工業系高等学校の学生・教職員を対象とする。半導体や未来社会の価値創出を目的とした「イノベーションアイデア枠」は学生・教職員のみが対象だ。募集テーマは設計・開発、製造・検査・装置、材料・部材・実装など半導体産業の幅広い領域に及び、各コースの最終選考はそれぞれ5者程度を予定している。

審査は書類審査から始まり、通過した発表者にはコンサルタントによる個別メンタリングや集団研修といった伴走支援が行われる。2027年2月17日の本選では、熊本城ホールで審査員や一般オーディエンスに向けたプレゼンテーションが行われ、受賞者が決定する。本選後には、登壇者のビジネスプランや技術に関心を持つ企業とのマッチング支援も用意されており、単発のコンテストで終わらせず、その後の事業連携につなげる設計になっている点が特徴だ。

大手企業の製造拠点としての存在感だけでなく、そこから新しい事業やアイデアがどのように生まれていくのかを見届けられる点に、このコンテストの意味がある。半導体分野での起業や新規事業を検討している読者にとっては、エントリー期間や審査の流れを確認しておきたい機会だ。


Kumamoto Semiconductor Venture Pitch 2026-2027
本選開催日:2027年2月17日(水)
会場:熊本城ホール(熊本県熊本市中央区桜町3-40)
エントリー期間:2026年9月1日(火)〜10月30日(金)
対象(イノベーションビジネス枠):半導体分野のベンチャー企業・スタートアップ企業・創業を目指す団体や個人(海外企業を含む)、国内大学・高等専門学校・工業系高等学校の学生・教職員
対象(イノベーションアイデア枠):国内大学・高等専門学校・工業系高等学校の学生・教職員
内容:半導体分野に特化したビジネスプランコンテスト、アイデアコンテスト(各コース最終選考5者程度)
主催:熊本県

応募エントリー
https://forms.cloud.microsoft/e/4KHQAXuqa0

公式サイト
https://kumamoto-svp.studio.site/