「スマートシティさいたまモデル」の構築に向けた実証実験
株式会社Bashowは、2024年11月1日から、さいたま市内をクルマ等で移動中の人に、その場所周辺のトピックを音声で案内するスマホアプリ(アプリ名「Bashow」)によるサービスの実証実験を開始した。本実証はさいたま市の令和6年度「スマートシティさいたまモデル」構築事業費補助金の補助対象事業として選定されている。
Bashowアプリで案内されるトピックは「そこに○○というお店がある」といった年中変わらない情報ではなく、「そのお店では○○というメニューが人気」など、日々変わるニュースやイベント情報を含むという。複数のAIを組み合わせたマルチAIシステムによって実現されるもので、世界に先駆けてさいたま市で利用できるようなった。
サービスの利用には、Bashowアプリ(今年度はiOSのみ)をダウンロードし、クルマに乗る際にアプリを起動するのみ (※1)。利用は無料だ。同じトピックは一人につき一回しか案内されないため、同じ道を走っていてもいつも新しい情報が提供される。地域の魅力や店舗との出会いを演出したり、一緒にいる人との仲を取り持ったりもするという。
(※1:走行開始前にアプリを起動するのみで、運転中のスマホ操作は必要ない。)
またこの取り組みは、令和6年度「スマートシティさいたまモデル」構築事業費補助金の補助対象事業として選定されており、さいたま市の副都心の一つである美園地区及びその周辺エリアにおいて、AI、IoT又はデータ等を活用し、定住人口、交流人口又は関係人口の増加、生活の質の向上等を図ることが目的とされている。
美園地区は人口の増加が続いているが、転居して間もない世帯も多く、地域のことをよく知らないままだったり、地域とのつながりが薄かったりすることが課題とされている。
また、この傾向は人口増が続くさいたま市全体でも同様のため、この取り組みによって市民が地域への愛着を強めたり、地域の何らかの魅力と出会ったりできることに期待が寄せられている。
スマートシティさいたまモデルの推進についてhttps://www.city.saitama.lg.jp/001/010/015/099/index.html
開発したBashowによると、従来移動時間は無駄なもの、できるだけ短く安く済ませるべきものと捉えられてきた向きもあるが、今後多くのクルマがクラウドに常時接続し多様なデジタルコンテンツが車内で使えるようになることで、移動中ならではの価値ある体験を演出できるようになるとしている。
スマートシティさいたまモデル Bashow 実証実験
実施期間:2024年11月1日から2025年2月末まで (終了後もサービスを継続予定)
対象地域:さいたま市全域
対象OS:iOSのみ (今年度はAndroid非対応)
利用料金:無料 (通信料は利用者負担)
サービス概要
https://bashow.co.jp/bashowapp