LIFE STYLE | 2021/06/08

18回もの薬物注射を生き延び、死刑執行を免れた男。新型コロナウイルス感染で死亡

文:山田山太
昨年、死刑は世界中で483件施行され、ここ10年で最も少ない件数となった(死刑情報を国家機密とする中国は...

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

延期に次ぐ延期の死刑執行。新型コロナウイルスに感染か

ブルームは、2度にわたる死刑執行の失敗は、憲法違反であると異議申し立てをした。しかし、オハイオ州最高裁判所は2016年、薬物が静脈に入った時に初めて死刑が執行されるのであり、前回の執行が失敗したとは言えないとする判決を下した。

その後、ブルームは2020年6月17日に死刑執行される予定だったが、薬品が入手できなかったことを理由にさらに延期。2022年3月16日へと延ばされた。

ところが、昨年12月28日、執行を待たずしてブルームは64歳で死亡した。死因は新型コロナウイルス感染による合併症とされている。当時、刑務所内でパンデミックが起きていたという。

なんとも皮肉な最期を迎えることとなったブルームだが、同時に死刑制度の難しさを痛感する出来事でもあった。日本も数少ない死刑制度をもつ国の1つとして、改めて向き合っていかなければならない。


prev