文:武者良太
簡易サロンとしての利用も可能
映画などのコンテンツ作り、ハードウェア、サービス開発などなど、支援者に広く魅力をアピールすることで開発・制作にかかる資金を事前に集めることのできるクラウドファンディング。1億を超える支援金を集めたプロジェクトも現れ、日本にもクラウドファンディングの文化が根付いてきた。
さまざまなクラウドファンディングサービスが、独自性のあるプロジェクトを展開しているが、その中でも興味深いのが「polca」だ。フレンドファンディングというキャッチコピーから見えてくるように、基本的に友達コミュニティのなかで支援を募ることが目的。ゆえに自分ごとのゴールをサポートしてほしい、旅行がしたい、作品集を作りたい、病気の治療費を支援してほしいといった少額プロジェクトが多く掲載されている。
そんな「polca」が新しい支援システムの「polca Life」を導入した。従来はスタンダードなクラウドファンディングサービスと同様に、1プロジェクトにつき1回の支援ができる仕組みだったが、新たに毎月一定額の支援を続けることができるようになった。継続応援プラットフォームとして進化したというわけだ。
ブログやYouTube、PodCastで定期的に情報を発信する人にとっても、利用価値は高い。
少額プロジェクトを中心に扱うという理念はそのまま。だからこそ支援額は50円、300円、500円、1,000円の4つのプランのみ用意される。
さらに興味深いのが、プロフィールページで支援者だけが閲覧できる非公開コメントの投稿・閲覧機能がついたこと。プロジェクト実行者と支援者全員で1つのコミュニティを作ることが可能であり、有料サロン目的での利用も可能となるかもしれない。少額な支援額の設定が可能なだけに、必要経費だけを徴収することもできるだろう。