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タイの沖合220kmを泳いでいた犬、奇跡の救出劇。救助したスタッフが里親に名乗り出る
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  • 2019.04.18
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タイの沖合220kmを泳いでいた犬、奇跡の救出劇。救助したスタッフが里親に名乗り出る

文:岩見旦

海上の石油掘削施設に謎の訪問者

今月12日、タイ南部の海岸線から220km離れた海上の石油掘削施設で驚くべき出来事が起こった。なんとこの施設に海の彼方から、一匹の犬が泳いでやってきたのだ。

タイランド湾を漂流していたその犬は、施設の支柱に掴まった。スタッフが棒を差し伸べ救助を試みたが、波に揉まれて上手く掴むことが出来ない。

「どうか助けて下さい」と悲しそうな瞳で見つめる犬。絶対にこの犬を救うと決意を固めたスタッフたちは、ロープを降ろし犬の身体にくくりつけて引き上げることに成功した。

「生存者」と名付けられた犬

長い距離を泳いできたからか、犬は疲労困憊。入浴や食事を与えたが、震えが止まらず、立つことができなかった。この犬はフィリピンの雑種犬のアスカルで、吠えるようなことはなく、人間に慣れているようだった。この犬はタイ語で「生存者」を意味する「ブーンロッド」と名付けられた。

スタッフはすぐさま無線で、岸に向かうタンカーの応援を要請。ブーンロッドはスタッフの世話を受けながら数日過ごした後、15日中にソンクラーの港町に戻った。岸に到着したブーンロッドは、黄色の花の首飾りを掛けられて大歓迎で迎えられた。現地の動物愛護団体に預けられたブーンロッドは、上機嫌で獣医の診断を受けたという。

救助された犬の現在

現在はシェルターで一時的に保護されており、健康状態は良好に向かっている。ブーンロッドの飼い主を探しているが、見つからなかった場合は救助したスタッフが自宅に引き取ることを希望しているとのこと。

はるか沖合の掘削施設まで、この犬がどのようにたどり着いたのか分かっていないが、スタッフによると、魚を捕るトロール船から誤って海に落ちたのではないかと推測されている。

遠い沖合で救助されたブーンロッド。石油掘削施設に遭遇し、優しいスタッフによって助けられたのは、奇跡としか言いようがない。大きな苦難を乗り越えた分、これからは幸せな生活を送ってほしい。


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