
- CULTURE
- 2019.02.23
ケースから取り出したらCDが劣化し白濁。30年前のCDが寿命を迎えているかもしれない件
Photo By Shutterstock
文:岩見旦
大切なCDが無残な状態に
往年の音楽ファンにとって、背筋が凍る衝撃的なツイートが注目を集めている。あるTwitterユーザーは、コレクションしているCDを取り出してみたらビックリ。なんとCDが酸化して白濁していたという。
ショックな出来事...
— harrier (@claptmania) 2019年2月19日
CDディスクが酸化して駄目になってる!
以前もあったが、、またしても⁉️
30年で駄目か⁉️
別の IMMEDIATE盤も駄目なモノあり。
かろうじてBLUES ANYTIMEは助かった...
持ってるだけで聴かないと駄目だな...ケースから出さないと...ショックだ
古いブート盤も確認要だな。 pic.twitter.com/EDxxc37p2V
被害に遭ったCDは複数枚にわたり、生産から30年経過しているとはいえ、保管環境には気を配っていたという。「50年前のレコードがなんともなくて、CDが駄目!? ショック」と胸の内を吐露した。
特に高温多湿な部屋での保管ではなく気を遣ってたつもりだったが、、、残念。
— harrier (@claptmania) 2019年2月19日
せめてこの2枚はしっかりと保管しよう。
...50年前のレコードがなんともなくて、CDが駄目⁉️
ショック pic.twitter.com/v961vvGiLa
白濁したCDを洗浄したものの「ボヤけたシミ跡がのこり音飛びと読み込みエラーが…駄目だな…」「完全にダメな状態…僅かな期待も撃沈」と、回復に断念したことを明かした。
帰宅して別盤の異常部を洗浄してみました。
— harrier (@claptmania) 2019年2月20日
見掛け綺麗に見えますが、ボヤけたシミ跡がのこり音飛びと読み込みエラーが...
駄目だな...。 pic.twitter.com/DZMrqg7YKY
昨夜の当該盤を洗浄...
— harrier (@claptmania) 2019年2月20日
完全にダメな状態...僅かな期待も撃沈 pic.twitter.com/Rjv1VnqEgf
2月19日に投稿された、このツイートは現在6800件もリツイートされており、「悪夢だ…」「心中お察しします」「怖くてチェックできない」など、哀れみの声が多数寄せられた。
ラベル面から空気が侵入
CDは37年前の1982年10月に、初めて発売を開始。当時CDはレコードに比べて耐久年数が長く、半永久的に聞くことが出来るという触れ込みだった。しかし、実際は劣化しないわけではない。
harrierさんのCDのように、印刷のあるラベル面に傷がつき、空気が侵入して反射膜として使われているアルミニウム層が酸化してしまうケースがある。こうなると磨いても落とすことは出来ない。酸化して白濁してしまうと、二度とプレイヤーで再生することもデータを取り込むことも難しい。
CDの寿命は一説に30年と言われているが、これもCDの生産された年月や生産された工場によって品質基準が大きく異なるため一概に言うことはできない。ただ80年代に発売されたCDは品質が悪く、劣化が早いという。
一方、CDやDVDなど光ディスクは今後も存在するのだろうか? ノートパソコンは光学ドライブを搭載していないモデルが増えつつあり、サムソンは今後Blu-rayプレーヤーの生産を終了し始めると報じられた。もしかするとCDの寿命より対応のドライブが手に入らなくなる方が早いのかもしれない。