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格闘ゲーム大会「EVO Japan」で無名のパキスタン人選手が優勝! 試合後インタビューで業界を震撼させる
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  • 2019.02.20
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格闘ゲーム大会「EVO Japan」で無名のパキスタン人選手が優勝! 試合後インタビューで業界を震撼させる

文:岩見旦

世界的な広がりを見せ、オリンピック種目への採用の議論も上がったeスポーツ。今月3日間にわたり、福岡国際センターで開催された世界的格闘ゲーム大会の日本版「EVO Japan 2019」は、観戦者1万500人を集め、大きな盛り上がりを見せた。

無名のパキスタン人がまさかの優勝

17日には「鉄拳7」の決勝トーナメントが行われ、23歳のパキスタン人Arslan_Ash選手が優勝。無名の選手が勝利の王冠を手にしたとして、大きな衝撃を与えた。

Arslan_Ash選手は知名度が低くダークホースという扱いでしたが、今大会では優勝候補から次々と勝利を奪い取り、グランドファイナルに進出。フィリピンのトッププレイヤーAK選手を圧倒し、王者に輝いた。優勝賞金150万円を手にした。

大会優勝後のインタビューで「パキスタンには自分よりも強い選手が何人もいる」と語るArslan_Ash選手。さらに、ゲーム配信プラットフォーム「Twich」やTwitterなどで「Arslan_Ash選手はパキスタンで10強にも入らない」「パキスタンにはArslan_Ash選手レベルの選手は他にもいる」などの意見が上がり、業界を震撼させた。これが事実なら、勢力図が大きく塗り替えられることになる。

世界最大級の大会に参加できない一大勢力の存在

世界最大級の格闘ゲーム大会である本家「EVO」は、米ラスベガスで開催されている。しかし、国際情勢の不安定なパキスタンからアメリカへの入国は非常に困難だ。

コンサルティング会社「ヘンリー・アンド・パートナーズ」の調査によると、パキスタンのパスポートでビザなし渡航できる国と地域はわずか33カ国。190カ国に渡航できる日本のパスポートと比べると雲泥の差だ。

本家「EVO」に政治的理由から入国できない、格闘ゲームの一大勢力がパキスタンに存在することに今回の大会で証明されたのだ。

eスポーツ国際大会、日本開催のメリット

実際今回もArslan_Ash選手はパキスタンから日本への来日にあたって幾多のトラブルに見舞われたと、所属チームの創設者Albanna氏は明かしている。ビザ取得や渡航許可などの問題で、3日間かけて飛行機を乗り継いで入国したArslan_Ash選手。会場に到着したのは試合のスタートする10時ギリギリだったという。

また、Arslan_Ash選手は当初、日本渡航のためのビザ取得も難航したようで、インビテーションレターを求められたと告白している。

現在、アメリカに入国することの出来ないeスポーツ選手は、パキスタン以外にも存在する。一方、今回のArslan_Ash選手のように日本には渡航可能な場合がある。日本eスポーツ連盟は今年1月、日本初のeスポーツの国際大会が開催された。今後も継続して日本で開催するにあたり、アメリカにはない強みはここにあるのではないだろうか。


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