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火星探査戦「オポチュニティ」、命が尽きる直前、地球に送った最後のメッセージに胸が締め付けられる
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  • 2019.02.18
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火星探査戦「オポチュニティ」、命が尽きる直前、地球に送った最後のメッセージに胸が締め付けられる

NASA/JPL/Cornell University

文:岩見旦

2月13日、NASAは火星探査機「オポチュニティ」の活動停止を正式に発表。14年にわたるその生涯に幕を下ろしたことが公になると、ネット上は深い悲しみに包まれた。

火星探索における輝かしい偉業

オポチュニティは2004年に火星に着陸し、スピリットとともに探査を開始。当初は90日間の任務の予定だったが、類まれなる耐久性を発揮し、過酷な環境の中さらなるミッションを遂行した。

そしてオポチュニティはヘマタイトを発見し、火星で大昔に水が流れていたことを確認する歴史的偉業を成し遂げた。

オポチュニティは14年の間、火星から地球に21万7594枚の画像を送信。これらはすべてインターネット上で公開されている。また、オポチュニティがこの間に走破した距離は45km。この長さはあらゆるローバーの中で最も長距離だ。

「私のバッテリーは少なくなり、辺りは暗くなってきた」

2018年6月、大規模な砂嵐に巻き込まれたオポチュニティ。ソーラーパネルが覆われ、太陽光発電することが出来なくなった。その後8カ月間にわたり、地球から1000回以上も回復コマンドが送られたものの、オポチュニティが再び目覚めることはなかった。

オポチュニティと最後に交信できたのは2018年6月10日のこと。最後のメッセージは、「My battery is low and it's getting dark(私のバッテリーは少なくなり、辺りは暗くなってきた)」だった。

「ありがとう、オッピー」悲しみに包まれる

アメリカの政治に関する情報を投稿しているTwitterアカウントが2月15日、オポチュニティが最後に地球に送った画像とともに、このエピソードをツイート。

この投稿は2万4,000件ものリツイートを獲得し、「ありがとう、オッピー」「長い休養を満喫してほしい」などオポチュニティの労をねぎらう声とともに、「機械が仕事を全うする様子にグッとくる」「ひとりぼっち惑星みたいで切ない」「いつの日か人類が火星に趣き、彼を地球に連れ帰ることが出来れば」といった哀悼の意を捧げるコメントが寄せられた。

誰もいない火星でたった一人、健気に探査を続けたオポチュニティの死。まるで大切な友人を失ったような気持ちだ。


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