
- CULTURE
- 2023.05.24
雑誌『広告』の制作裏で繰り広げられた雑談 「いいものをつくる、とは何か?」を考えるトークセッション・展覧会 博報堂本社で開催
文:FINDERS編集部
ゲストは40名以上。全セッションに編集長が参加
博報堂が発行する雑誌『広告』の展覧会・トークイベント『雑談「広告」』が6月9日から18日まで赤坂・博報堂本社で開催される。
雑誌『広告』は「いいものをつくる、とは何か?」をテーマに、数年に一度編集長を交代するスタイルで刊行を続けてきた。2019年プロダクトデザイナー・クリエイティブディレクターの小野直紀氏が編集長に就任した2019年からリニューアル創刊し、「価値」「著作」「流通」「虚実」「文化」と5つの特集号を刊行。
「価値」特集では全680ページの雑誌を「1円」で販売、「著作」特集では「オリジナル版・2,000円」とオリジナル版をコピーして制作した「コピー版・200円」を同時発売する、「流通」特集では表紙に255種類の雑誌流通経路を提示するなど、販売形態も特集内容の問題提起のひとつであるとして数々の工夫を凝らしてきた。
本イベントは各号の制作の裏側を展示するとともに、記事や装丁、販売方法など企画の過程で行われていた「雑談」にフォーカスし、そこから生まれた視点の種を広く共有するもの。
トークセッションにはアーティスト、映画監督、エンジニア、クリエイティブディレクター、劇作家、建築家、コピーライター、写真家、ジャーナリスト、デザイナー、哲学者、バイヤー、評論家、ブックコーディネーター、文化人類学者、文筆家、編集者、ライターなど総勢40名以上(5月24日時点)のゲストを迎え、「いいものをつくる、とは何か?」を思索する「雑談」が行われる。編集長の小野氏は全セッションに参加する。
イベント開催にさきがけ、小野編集長体制で刊行した『広告』全5号・6冊セット(収納BOX付き/限定100部)がSTORESで販売されているおり、イベント来場者の中から抽選で100名に同様のセットがプレゼントされる。
トークセッションのスケジュールが一部公開されており、随時更新される。終了後には公開可能な内容のみに編集した音声アーカイブをポッドキャストで配信する。
【トークセッション一覧】
6月9日(金)
11:00 佐藤 直樹/原田 祐馬
『広告』批評会
18:00 嘉島 唯/佐々木 敦
ネット時代のアウラとは
6月10日(土)
16:00 枝 優花/マール コウサカ/脇田 あすか
何のためにつくるのか
18:00 浅子 佳英/原田 裕規
書くこと、編むこと、つくること
6月11日(日)
14:00 小杉 幸一/牧 寿次郎
デザイン
16:00 清水 高志
東洋思想と「つくること」の接点
18:00 柴田 文江/土田 貴宏
「オリジナル」とは
6月12日(月)
14:00 大野 友資/武井 祥平
専門性の中心と周縁
16:00 TAKT PROJECT/we+/YOY/角尾 舞
実用の外側にあるデザイン
18:00 奥田 透也/荒牧 悠/田中 偉一郎
意味とか無意味とか
6月13日(火)
14:00 九法 崇雄/佐々木 康裕
テーマ未定
16:00 立石 従寛/陳暁 夏代
異なる価値観を行き来する
18:00 永井 玲衣/和田 夏美
主体性と媒介性
6月14日(水)
18:00 塩谷 舞
書くことについて
6月15日(木)
16:00 細川 美和子/本谷 有希子
「ことば」と「つくる」
18:00 内沼 晋太郎/山田 遊
選ぶ、届ける、場をつくる
6月16日(金)
11:00 嶋 浩一郎
テーマ未定
13:00 西村 勇哉
テーマ未定
18:00 上西 祐理/松島 倫明
未来に向き合うことの意味
6月17日(土)
11:00 加瀬 透/酒井 瑛作/築山 礁太/村田 啓
光と画面から少し離れてみる
14:00 緒方 壽人/渡邉 康太郎
ひとつだけつくるとしたら
16:00 松村 圭一郎
価値、文化、人間
※フランスよりリモートで参加
18:00 上西 祐理/加瀬 透/牧 寿次郎
『広告』反省会
6月18日(日)
全スケジュール、準備中
『雑談「広告」』
期間:2023年6月9日(金)~18日(日)
会場:博報堂 本社
料金:無料