スピーカーから音を出さない空間で、音楽ライブの新しい没入体験を提示
パナソニック株式会社 は2026年3月2日、渋谷・THE ROOM にて音楽ライブイベント 「SILENT BLOCK PARTY by Technics」 を開催した。ひとつの音源から複数のイヤホンなどへ低遅延かつ高音質で音声を配信できる 「Auracast」 を活用した取り組みであり、完全ワイヤレスイヤホン 「EAH-AZ100」 のユーザーを招待して実施された。
このイベントは、60年以上の歴史を持つTechnicsブランドの世界観をより深く知ってもらうとともに、ファンに新たな音楽の楽しみ方を体験してもらうことを目的に行われたものである。同時に、Auracastによって実現するライブ体験の可能性を示す場にもなった。
当日は来場者に 「EAH-AZ100」 を貸し出し、会場内に設置した発信機からAuracastを通じて、それぞれのイヤホンへ音声を配信した。会場のスピーカーからは音が出ない一方で、来場者は自分の耳元で高音質かつ臨場感のあるサウンドを楽しむことができた。音量の調整やノイズキャンセリングの切り替えも可能で、ライブの聴き方を来場者自身が選べる点も、この体験の大きな要素となった。
会場ではDJ ZAIによるDJプレイを皮切りに、STUTSによるライブパフォーマンス、さらに北里彰久を迎えたセッションが行われた。イヤホンを通して届けられるクリアで繊細な音に加え、演者との距離の近さも相まって、通常のクラブイベントとは異なる没入感が生まれた。
出演者からは、イヤホンを通じて音を届けることで普段とは異なる表現ができたことや、観客と音を共有しながらも個人的な体験のような感覚があったことなど、このイベントならではの体験に対する声も寄せられた。会場全体で同じパフォーマンスを共有しながら、それぞれが自分の聴覚に集中するという形式は、従来のライブとは異なる音楽体験を印象づけた。
来場者アンケートでは、Technicsブランドへの好感度が向上したと回答した人が100%、Auracastを活用した音楽体験について 「とても満足」 または 「満足」 と答えた人も100%となった。参加者からは、一音一音を感じられる挑戦的なライブだった、STUTSのプレイを間近で見ながらクリアな音で聴けた、スクラッチ音や効果音まで潰れずに聴こえた、生演奏でありながらスピーカーから音が出ない不思議さが新鮮だった、といった感想が寄せられている。
Technicsは今回のイベントを通じて、オーディオ機器の音質を訴求するだけでなく、音楽の届け方そのものを拡張する試みに踏み込んだ。Auracastと完全ワイヤレスイヤホンを組み合わせることで、ライブ空間のあり方に新たな選択肢を示したといえそうだ。パナソニックは今後もTechnicsブランドを通じて、音楽の新たな可能性を切り拓き、心に響く音楽体験の創出に取り組むとしている。
Technics
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