CULTURE | 2021/05/13

イーロン・マスクの弟が手掛ける画期的な食育プロジェクトがスタート!あのハリソン・フォードも参画

文:山田山太
私たちは日頃自分が食べているものについてどれだけ理解しているのだろうか。「切り身が海を泳いでいると思って...

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

文:山田山太

私たちは日頃自分が食べているものについてどれだけ理解しているのだろうか。「切り身が海を泳いでいると思っている子どもが増えている」なんて極端な話も耳にするが、だからと言ってすべてを正確に把握している人もそれほどいないだろう。

そんな中、あの電気自動車大手TeslaのCEOイーロン・マスクの弟キンバル・マスク氏が、食への理解を深める活動をスタートし話題を呼んでいる。

「食べ物を育てることの素晴らしさを感じてほしい」

今年3月20日、健康的で幸福な世界を実現するため、家庭菜園・食育を支援する団体「ミリオン・ガーデンズ・ムーブメント(MGM)」が発足された。キンバル・マスク氏による農業教育支団体「Big Green」とギストラ氏が手掛ける農業雑誌「Modern Farmer」の共同プロジェクトとして立ち上がった。

活動内容はシンプルでいて奥深い。MGMに10ドルの寄付を行うと、果物や野菜、ハーブを育てるための小型プラントキットが自宅に届く。参加者はウェブページからそれぞれの種子に応じた育て方や、レシピを知ることができ、日頃自分たちが食べているものに対する理解を深めることができる。同時に、自分たちで食糧を確保するための手段を学ぶことができるというものだ。

「私はアメリカ国内、そして世界中の人々に、自分の食べ物を育てることの素晴らしさを体験してもらいたいと思っています」「家庭で、学校で、地域で、栽培をすることで、今の世代と未来の世代の健康と幸せに大きな影響を与えることができるのです」とキンバル・マスク氏はメッセージを送っている。

次ページ:プラントキットの配布数はすでに5000超

next