LIFE STYLE | 2020/08/13

KKKの本拠「アメリカで最も人種差別主義の街」でBlack Lives Matter運動を行ってみたら、予想外の展開に

文:小村海
アメリカで400年にわたって続いている黒人差別。現在でも黒人が警察に暴力を振るわれたり、殺害されたりする事...

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ハリソン市長、ハリソン商工会議所が共同声明を発表

ブリスさんは、この一連の出来事を捉えた2分18秒の動画を、7月27日に自身のYouTubeにアップロード。すると、人種差別の生々しい現実を捉えた動画が視聴者の心を打ち、1日で約50万再生を記録。現在は183万再生まで伸ばし、大きな反響を呼んだ。

しかし動画公開の翌日、ハリソン市長のジェリー・ジャクソン氏と、ハリソン商工会議所のボブ・ラーゲント氏は、「動画に記録された個人の非難に値する行動や言葉を許せないが、コミュニティの善良な人々の見解を反映していない」「動画はハリソン市を正確に表すものではない」と否定の意を示す共同声明を出した。

ハリスさんは映像をどのくらいの期間で何時間撮影したかについて言及しておらず、撮影した動画が住民の一面的な様子をピックアップしたに過ぎない可能性は確かにある。だが、黒人への差別意識や怒りを撮影した今回の動画は、白人による明白な人種差別は日常的に観察されないという通説を崩したと言えるだろう。

今もなお続くBlack Lives Matter運動。人種を巡る対立は憎しみしか生まないだけに早期の収束を願うばかりである。


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