LIFE STYLE | 2024/04/06

史上初!「伊豆松崎⇔東京直行便」が実現!西伊豆地域へ最速2時間40分で運行

6月15日(土)・16日(日)、東海汽船による高速ジェット船運行による実証実験

FINDERS編集部

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

どの交通機関よりも速く、西伊豆・松崎町と東京都心が結ばれる

東海汽船株式会社は、6月15日(土)、16日(日)の2日間、伊豆・松崎新港と東京竹芝埠頭を結ぶ直行便2往復を運行する。松崎町と東京都心が直接つながるのは、西伊豆地域としては史上初となる。所要時間は2時間40分を予定しており、どの交通機関よりも速く、松崎町と東京都心が結ばれる事となった。

松崎町は、かつては「風待ち港」として多くの人々が訪れ栄えてきた町で、美しい棚田や紺碧の海をはじめとした豊かな自然や、釣りや潮干狩りなど海のレジャーなどで知られているが、バブル崩壊後の不景気などにより、定期船も約20年途絶えるなど、観光需要の落ち込みに苦しんでいた。

しかしながら、松崎町の松崎新港の利活用を模索する活動により、この度の社会実験の実施にこぎ着けた。松崎町役場企画観光課長を務めた経験を持つ深澤準弥町長も、「松崎新港をどう地域発展に活かしていくべきか、議論を続けてきました。松崎新港は沼津港と共に特定地域振興重要港湾に指定されておりますが、鉄道がなく公共交通が脆弱である西伊豆松崎町にとって、海上からの船でのアクセスは、コロナ禍からの観光復活になくてはならない重要な交通手段であると考えています。令和の風待ち港として、今回、松崎と東京都心が歴史上初めて直接結ばれることが、観光復活の狼煙となることを期待しています。」と期待を寄せている。

これまでアクセスしづらかった西伊豆エリアを2時間40分で結ぶ

尚、運行会社の東海汽船によると、今回の特別クルーズは、松崎新港~東京港竹芝桟橋までの約210kmを2時間40分で結ぶもので、料金も往復13,800円と特別料金が設定されている。また、運行船舶は未定だが、同社の "セブンアイランド 結" と同じ高速ジェット船が使用される予定だ。高速ジェット船は、ジェットエンジンで海水を吹き出し空気のかわりに海水から揚力を得て飛ぶ「海のジェット機」のようなもので、海面から浮き上がって航行する為、船体への海水の抵抗が少なくなり、時速約80kmの高速航行が可能、波の影響も受けずほとんど揺れないので、船酔いの心配も少ないという。

 "セブンアイランド 結" 船内紹介

ぜひこの実証実験を機に、松崎新港便が定期航行化することで、またひとつ魅力的な旅行先が増えることに期待したい。


運行概要

航路:松崎新港⇔東京・竹芝桟橋 
運行日:2024年6月15日(土)、16日(日)

松崎新港発
【往路】6月15日(土) 松崎新港 8時00分~10時40分 東京・竹芝桟橋
【復路】6月16日(日) 東京・竹芝桟橋 11時00分~13時40分 松崎新港

東京・竹芝桟橋発
【往路】6月15日(土) 東京・竹芝桟橋 13時00分~15時40分 松崎新港
【復路】6月16日(日) 松崎新港 16時00分~18時40分 東京・竹芝桟橋

運行会社:東海汽船株式会社 https://www.tokaikisen.co.jp/