LIFE STYLE | 2020/11/10

交通事故で両親を失った7人兄妹、5人の子どもを育てた夫婦が養子に引き取り、家族の絆を紡ぐ

文:ヤジマミユキ
本当の家族とは、決して血縁だけ語られるものではない。血はつながっていても、心はつながっていない家族も...

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新しい家族が踏み出した、第二の人生

本格的な養子縁組に向けて、2019年3月、夫婦は子どもたちと初めて出会った。「会った瞬間から愛情を感じました。夫も同じ気持ちで、私たちがしたことは間違いではなかったとわかりました」とパムさん。それから3カ月後の2019年6月に、夫婦はすでにいた5人の子どもに、7人の兄妹の養子を加えた合計12人の両親となった。15カ月経った今、7人の子どもたちは、新しい両親や兄妹とより強い家族の絆を深めているという。

パムさんは「彼らが信じられないほど幸せであることに気づき、それを見て私も幸せな気持ちになります。一番年上の長男アデリノ(15歳)が、最近『僕たちにこのような人生を与えてくれてありがとう』と私に言ったんです。本当に素晴らしい子どもたちで、一緒にいるのが幸せです」と喜びを噛み締めた。

SNSに投稿された一つのニュースで、子どもたちが救われ新しい家族ができた。大きな悲しみを乗り越えて新たな幸せを手に入れた7人の兄妹の未来が、よりいっそう明るいものであってほしい。


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