CULTURE | 2020/12/07

大学食堂で牛肉と羊肉の提供が禁止へ!オックスフォード大学の学生組合が食肉制限に踏み出した理由

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文:汐里
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食生活の自由が失われるとの批判も

一方で、この取り組みに反発する人もいる。

イギリスの地方の生活を守るためのキャンペーンを展開する団体『カントリーサイド・アライアンス』のメトカーフ・フィッシャーさんは、「イギリスの農家は、最高の倫理基準と環境基準を遵守しながら、世界で最高の赤身肉製品を生産しています。食べたいものを選ぶ権利を否定されるべきではありません」と、食生活の自由を理由に、学生組合の取り組みに反対している。

過去、エディンバラ大学、ロンドン経済大学、イースト・アングリア大学では、食肉を制限する取り組みが発案されたが、反発に合い、実行には至らなかった。

肉の消費を見直すことは、温暖化抑制に効果的だろう。一方、フィッシャーさんが主張している食生活の自由や、畜産業で生計を立てている人への配慮を忘れてはならない。消費する側、提供する側、そして地球環境にとって、良い対策がないものだろうか。


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