食生活の自由が失われるとの批判も
一方で、この取り組みに反発する人もいる。
イギリスの地方の生活を守るためのキャンペーンを展開する団体『カントリーサイド・アライアンス』のメトカーフ・フィッシャーさんは、「イギリスの農家は、最高の倫理基準と環境基準を遵守しながら、世界で最高の赤身肉製品を生産しています。食べたいものを選ぶ権利を否定されるべきではありません」と、食生活の自由を理由に、学生組合の取り組みに反対している。
過去、エディンバラ大学、ロンドン経済大学、イースト・アングリア大学では、食肉を制限する取り組みが発案されたが、反発に合い、実行には至らなかった。
肉の消費を見直すことは、温暖化抑制に効果的だろう。一方、フィッシャーさんが主張している食生活の自由や、畜産業で生計を立てている人への配慮を忘れてはならない。消費する側、提供する側、そして地球環境にとって、良い対策がないものだろうか。