ITEM | 2019/03/20

連日のサプライズ!パフォーマンスとグラフィック性能を大幅に向上させた「新型iMac」が発表

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予告なしの新製品発表が、3月18日、19日と2日連続で続いた。新iPad Air/iPa...

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予告なしの新製品発表が、3月18日、19日と2日連続で続いた。新iPad Air/iPad miniに続き発表されたのは、さらにパワフルに進化した「iMac」。長年Apple製品をウオッチしているが、こんな連日のサプライズは初めての経験だ。

3月26日には、Steve Jobs Theaterで開催されるスペシャルイベントが予定されているのに、なぜ、このタイミングで、相次いで新型のハードウェアを市場に投入するのか、Appleウオッチャーとしては気になるところだ。イベントの主役は、iPadやiMacのようなハードウェアではなく、新たに開始される「サービス」だということを暗示しているようにも思われる。

しかし、「静かに」発表されたからといって新型iMacを侮ってはいけない。「美しいモンスター」と銘打たれたキャッチコピーの通り、よりパワフルに、より美しく、正常進化を遂げている。

伊藤僑

Free-lance Writer / Editor 

IT、ビジネス、ライフスタイル、ガジェット関連を中心に執筆。現代用語辞典imidasでは2000年版より情報セキュリティを担当する。SE/30からのMacユーザー。著書に「ビジネスマンの今さら聞けないネットセキュリティ〜パソコンで失敗しないための39の鉄則〜」(ダイヤモンド社)などがある。

最大2.4倍のパフォーマンスを実現した27インチモデル

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オールインワンの特徴的なボディデザインに変化はないものの、新型iMacの中身は大幅にパワーアップしている。特に大幅な性能向上を果たしているのが27インチ Retina 5Kモデルだ。

新たに第9世代のIntel Coreプロセッサ(最大8コア)を搭載可能になったことで、パフォーマンスは従来比で最大2.4倍に。グラフィック性能も、オプションで最新のRadeon Pro Vega 48(8GB)を選べるようになって最大50%の高速化を実現している。

8コアのプロセッサがもたらすパワーは絶大で、例えばLogic ProXを利用した場合、クアッドコアの場合と比べ2.1倍高速(Sculptre トラックカウント)とされる。

新GPUのVegaは、iMac Proに搭載されているものと同じグラフィックアーキテクチャを持っており、メモリ帯域幅が2倍になったことで大幅なパフォーマンスの向上を果たした。

21.5インチ Retina 4Kモデルも最大60%高速化

21.5インチ Retina 4Kモデル(左)と27インチ Retina 5Kモデル。
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21.5インチ Retina 4Kモデルでも、第8世代のIntel Coreプロセッサ(最大6コア)が選択可能となって、パフォーマンスは最大60%向上。グラフィックスをオプションのRadeon Pro Vega 20(4GB)へアップグレードすれば、最大80%高速化できる。

第8世代Intel Core i7プロセッサ(6コア)の場合、Logic ProXでは、標準のクアッドコアと比較して60%速い(Sculptre トラックカウント)。

なお、21.5インチモデルで今回刷新されたのはRetina 4Kディスプレイ(4096×2304ピクセル解像度)を搭載したモデルのみ。sRGBディスプレイ(1920×1080ピクセル解像度)のモデルの構成に変更はない。

価格(税別)は、21.5インチ4Kモデルが142,800円から、27インチ5Kモデルが198,800円からとなっている。

なおプロ向けの高性能モデルiMac Proではオプションに変更があり、256GBの2666MHz DDR4 ECCメモリと、新GPU Radeon Pro Vega 64Xが選択可能になった。

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【各モデルのスペック概要】
■21.5インチ Retina 4K iMac(標準モデル)


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