CULTURE | 2023/01/05

アート業界での就職・スキルアップ情報を伝える日本初の「アートジョブフェア」が東京で開催

文:FINDERS編集部
求人情報の公開から働き方を考えるトークイベントまで開催
文化芸術に携わる働き手の雇用・人材...

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

文:FINDERS編集部

求人情報の公開から働き方を考えるトークイベントまで開催

文化芸術に携わる働き手の雇用・人材育成の課題解決を図るべく、日本初のアート系の働き方に特化したジョブフェア「ART JOB FAIR 2023」がアートストレージホテル KAIKA 東京にて2023年1月28日(土)と29日(日)に開催される。入場は無料だが事前予約が必要。

これまでアートマネージャーやプロデューサー、舞台演出家といった文化芸術の仕事は、「そもそも何をする仕事なのか」という基本情報を得ることすらコツが必要で希望する職種・人材のマッチングが困難であり、キャリアアップやスキルアップなどもしにくいという課題があった。そのうえ新型コロナ禍以降「仕事が不安定すぎて人生設計ができない」という根本的な課題がより顕在化してしまった。

そのような雇用・人材育成の課題に対して解決を図ることを目的に、キャリアアップや就労支援の場として「ART JOB FAIR」がスタートした。本イベントは、「瀬戸内国際芸術祭」の準備や直島、豊島、犬島での美術館の立ち上げといった様々な地域密着型アートプロジェクトに長年に携わってきた高山健太郎氏が2021年に設立したアート事業会社、株式会社artnessが企画したもの。開催費用はクラウドファンディングで資金調達した。

本イベントは、全国各地のアート団体が出展し求人情報の公開や説明会を行うほか、ゲスト講師を招いてトークイベントを行う。キャリアアップやキャリア復帰を目指す経験者から学生、未経験者までアートの仕事を目指す全ての人が参加することができる。

イベントには文化芸術の担い手を求める団体が秋田、千葉、東京、石川、岐阜、京都から集結し、舞台美術を作るワークショップを全国で行うアトリエヤマダや文化芸術のアート・メディアプロデュースを行うTwelve Inc.など10の企業・団体が出展する。アート作品を保管する収蔵庫としての機能を持つホテル、KAIKA 東京の客室をブースとして用いて説明会や展示が行われる。求職者は各ブースを見学するだけでなく、事前に予約を行えば出展企業・団体を指名した個別面談をすることも可能。

undefined

【出展団体一覧】
団体名|分野(所在地)
・NPO法人アーツセンターあきた|分野:教育・まちづくり(秋田)
・omusubi不動産|分野:まちづくり(千葉)
・アトリエヤマダ|分野:舞台美術・まちづくり(東京)
・一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン|分野:文化芸術(東京)
・一般社団法人 Japanese Film Project|分野:映画(東京)
・じおらま(劇団)|分野:演劇(東京)
・合同会社上出瓷藝|分野:工芸(石川)
・エイキット株式会社|分野:空間づくり(岐阜)
・ACTUAL Inc. (ART360°)|分野:映像・メディア(京都)
・Twelve Inc.|分野:美術・映像(京都) 

会期の2日間にはアート業界の業務理解やスキルアップを目的とした8つのトークイベントも行われる。これらも全て参加は無料だが、トークごとの事前申し込みが必要だ。

会期1日目となる28日はライゾマティクス(現アブストラクトエンジン)の創業者で現在はパノラマティクスを主催する齋藤精一氏が自身の仕事論を語る「芸術表現を支えるプロデュースの仕事」や、アート業界の人材向けにプロジェクトマネジメントの知見を伝える「アートで働く人の処方箋になりえるプロジェクトマネジメントの論理的手法」などが、また2日目の29日には公認会計士・税理士の山内真理氏が講師を務める「アートの担い手のための会計・税務講座」などが行われる。

また会期前には全3回のオンライントークイベントが企画されており、1月9日(月)に最後となる「アートの仕事のキャリアオーナーシップ」が開催される。これまで開催されたトークイベントのアーカイブ動画は、公式YouTubeアカウントで視聴できる。


undefined

『ART JOB FAIR 2023』
期間:2023年1月28日(土)/29日(日)11:00〜18:00
会場:KAIKA 東京by THE SHARE HOTELS
料金:無料(事前オンライン受付必須)