LIFE STYLE | 2021/06/30

95年前に投じられた瓶詰の手紙が発見される。ネットで判明した送り主の娘は「いかにも父らしい」

文:角谷剛
元号が大正から昭和に移り変わった1926年。米国ではワールドシリーズが伝説となったベーブ・ルースの盗塁死に...

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文:角谷剛

元号が大正から昭和に移り変わった1926年。米国ではワールドシリーズが伝説となったベーブ・ルースの盗塁死によって幕を閉じた年でもある。

そんな95年前に書かれた瓶詰めの手紙が、長い時を経て発見され、大きな注目を集めている。

ミシガン州の川に沈んでいた瓶詰の手紙が10万超シェア

米国ミシガン州でツアー会社を営むジェニファー・ダウカーさんは今月18日、ヒューロン湖に注ぐシボイガン川で、ボートの清掃をするためスキューバダイビングをしていた。その時、川底に沈んでいた緑色の古い瓶を見つけた。

ジェニファーさんは「最初に見つけた時はただの瓶だと思いましたが、それを拾い上げた時、瓶の中に紙が入っていて、『this』という単語が読めたのです。これは瓶詰の手紙だ!と興奮しました」と『CNN』の取材に当時を振り返る。

瓶から中の手紙を取り出すと、そこには「この瓶を見つけた方はミシガン州シボイガンのジョージ・モローに連絡して、どこでこの瓶を見つけたか教えていただけますでしょうか? 1926年11月」とメッセージが書かれていた。ジェニファーさんは会社のFacebookに、この手紙の写真を投稿し、送り主を探すことにした。

翌朝、目覚めたジェニファーさんは目を疑った。Facebookの投稿は10万回以上シェアされ、6000件を越えるコメントが殺到していたのだ。さらに、その翌日にはジョージ・モローの娘を名乗るミシェル・プリモーさんから連絡が入った。

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