文：山田山太
かつて宇宙開発はアメリカ、ソ連の２大国家がしのぎを削っていたが、現在ではイーロン・マスクや前澤友作など起業で大金を手にした実業家が目指し始めた。そしてAmazon創業者のジェフ・ベゾス氏もそのひとりだ。
しかしネット上ではそんなベゾス氏の宇宙への旅を巡って、大量の署名が集まっていることをご存知だろうか。
「億万長者は存在するべきではない」
ベゾス氏は2000年に宇宙開発企業ブルー・オリジンを創業し、ロケット開発などを行ってきた。そして、来る７月20日に自社で開発した宇宙船「ニュー・シェパード」で初の有人宇宙飛行を実施。ベゾス氏自身も宇宙へ飛び立つと6月7日に発表していた。
するとその3日後、オンライン署名サイト『Change.org』に「ジェフ・ベゾスの地球への帰還を許さない」と題した署名がスタート。説明欄に書かれているのは「億万長者は存在すべきではない。地球にも、そして宇宙にもだ。しかし後者にいることを決めたのならそこに留まるべきだ」というシンプルな文章のみ。ところが、これに賛同者が殺到し、現在12万筆以上の署名が集まっている。
さらに同サイト内では「ジェフ・ベゾスの地球への再突入を許してはならない」と題した署名も登場。「彼は大成功を収めたECサイトのオーナーを装っていますが、実際は世界を支配する悪の帝王です」「ジェフリー・エプスタインやテンプル騎士団、フリーメイソンらと協力して全世界を支配してきたのです」と、こちらはかなり陰謀論めいたジョークが盛り込まれている。こちらは2万2000筆以上が集まっており、ベゾス氏の地球への帰還を望まない署名は合計15万筆に届こうとしている。
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