LIFE STYLE | 2020/09/16

子どもを失い憔悴していた母犬、身寄りのない3匹の子猫と出会って…。種を超えた親子の絆にほっこり

文:KNYS
子どもにとって親はかけがえのない大切な存在であり、その逆もまた然りだろう。
そんな中、子どもを亡くした...

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文:KNYS

子どもにとって親はかけがえのない大切な存在であり、その逆もまた然りだろう。

そんな中、子どもを亡くした母犬と親のいない子猫にまつわる、ある心温まるストーリーが話題を呼んでいる。

自分の子どもを失った母犬の悲劇

米国アリゾナ州フェニックスを拠点に犬の保護活動を行なっている非営利団体サンシャイン・ドッグ・レスキューは先々月、メキシコとの国境付近のあるガソリンスタンドに住んでいた1匹のオーストラリアンシェパードの雌犬を保護した。ジョージアと名付けられたこの犬は保護された時にすでに妊娠していた。

しかし先月、残念ながら、早産によりすべての子どもを失ってしまった。同団体の創設者アニータ・オーサさんは『ABC15 Arizona』の取材に「とても悲しいできことでした。子どもをすべて失った母犬を、私はこれまでに見たことがありません。彼女は自分の赤ちゃんを探そうと、マットレスを狂ったように引き裂いていました」と悲しみにくれるジョージアの様子を語った。

種の違いをこえて3匹の子猫の母親に

子どもを失ったジョージアの悲しみを癒すために、オーサさんは先月15日、Facebookで情報を募った。すると、身寄りがなく母親を必要としている生まれたばかりの3匹の子猫が見つかった。オーサさんはこの子猫たちを引き取り、ジョージアに世話をさせることにした。

悲嘆に暮れていた母犬がすぐに子猫たちを受け入れてくれるかどうか、最初は心配していたという。しかしその心配は稀有なものに終わる。ジョージアはすぐに子猫たちを受け入れた。

オーサさんはジョージアに初めて子猫たちを会わせた時のことについて「自信はありませんでした。ただ私は以前、ある動物が他の種類の動物に授乳しているのをみたことがあったので、ジョージアも子猫たちを受け入れてくるのではないかと考えたのです。最初に1匹の子猫を近づけて彼女に匂いを嗅がせてみたところ、幸いなことに拒む様子はなく、すぐに残りの2匹も彼女の元に連れてきました」と語った。

自分の子どもを亡くして憔悴していたジョージアが、子猫を見てすぐに落ち着きを取り戻したことについても大変驚いたという。

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