LIFE STYLE | 2020/04/20

男女の赤ちゃんを養子に迎え入れたシングルマザー、2人が兄妹だったことが判明

文:仲田拓也
年間十万組を超える養子縁組が行われているアメリカ。さまざまな事情から産みの親と離れて暮らす子どもたちを多...

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文:仲田拓也

年間十万組を超える養子縁組が行われているアメリカ。さまざまな事情から産みの親と離れて暮らす子どもたちを多くの人々が引き取り、新しい家庭を築いている。

そんな中、二人の赤ちゃんを養子として迎えた女性に奇跡のような出来事が起きたと注目を集めている。

養子縁組で生まれた新しい家族

コロラド州パーカーに住むケイティ・ペイジさんは、母親になることを夢見ていたが、結婚したものの不妊の問題を抱えていた。ペイジさんは『GoodMorningAmerica』の取材に「母親になることは、死ぬまでに叶えたいことのひとつで、常に養子を迎え入れたいと思っていました」と答えた。

ペイジさんは2016年に離婚。シングルマザーとして養子を迎えることを決断したペイジさんは、生後間もないグレイソン君と巡り合った。生まれてまもなく病院に置き去りにされたという。

ペイジさんは「初めて彼を病院で見た時、私はすぐに恋に落ちました。穏やかで愛らしく、それまで会った子供たちとはまったく違っていました」と当時を振り返る。そして、2017年、ペイジさんとグレイソン君は正式に養子縁組を行い親子となった。

シングルマザーに起きた不思議な偶然

その1カ月後、ペイジさんは病院からハンナちゃんという生まれたばかりの女の子についての連絡を受ける。ペイジさんはハンナちゃんに会いに病院に向かったが、そこで腕に巻かれていた医療用のタグに目が留まった。そこにはグレイソン君と同じ、産みの母親の名前が書かれていた。

「もしかして、この子たちは兄と妹?」、そう考えたペイジさんがケースワーカーに確認したところ、ハンナちゃんの状況もグレイソン君が生まれた時とそっくりだったことが判明する。ただし、それだけではグレイソン君とハンナちゃんが兄と妹であることははっきりしなかった。というのも、産みの母親が病院に残した書類では、彼女の姓と生年月日が異なっていたからだ。

2018年、ペイジさんはハンナちゃんを正式に養子に迎え入れ、その後DNA鑑定を依頼。その結果、2人が本物の兄と妹であることが確認された。

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