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「妻の命を救ってくれてありがとう」病院に向かいボードを掲げる男性、医療従事者に勇気を与える
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  • 2020.04.13
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「妻の命を救ってくれてありがとう」病院に向かいボードを掲げる男性、医療従事者に勇気を与える

文:仲田拓也

世界で猛威を振るう新型コロナウイルス。アメリカでは各地の病院が医療崩壊に直面、病院で勤務する医療従事者の疲労も限界に達しつつある。

しかし、一人の男性が掲げたボードのメッセージが、厳しい状況で戦う医療従事者たちを励まし、勇気づけている。

手作りのボードに書かれた男性のメッセージ

現在、世界各国の病院では新型コロナウイルスの持ち込みを防ぐため、外部からの立ち入り制限を行っている。仮に愛する家族が入院したとしても、見舞いに訪れることもできない。

ニュージャージー州にあるモリスタウンメディカルセンターも、そんな厳しい環境に置かれている病院のひとつ。ニュージャージー州は、隣接するニューヨーク州に次いで、全米で多くの感染者を抱える地域だ。過酷な環境で働く医療関係者の疲労と緊張もピークに達しつつある。

そんな中、『GoodMorningAmerica』によると、モリスタウンメディカルセンターの救急救命部門で看護師として働くアリソン・スヴェンセンさんは、病院の窓をノックする音を聞いたという。そこには、見知らぬ男性の姿が。男性はガラスの向こうで手作りのメッセージボードを掲げ、その目には涙があふれていた。

男性が掲げるボードに書かれていたのは、「救急救命で働くすべての皆さん、妻の命を救ってくれてありがとう」というメッセージだった。

3万5000件を越える「いいね」

直接話はできなくても、なんとかして感謝の気持ちを伝えたいという男性のメッセージは、病院スタッフに勇気を与えた。そこでスヴェンセンさんは、新型コロナウイルスの脅威に立ち向かうスタッフたちの励みになればと、男性の写真を同僚たちと共有。

その中の一人、看護師のペイジ・ヴァンダー・ヴリエットさんの義理の姉妹に当たるシェイ・ヴァンダー・ヴリエットさんは先月25日、この写真をFacebookに投稿した。すると、3万5000件を越える「いいね」が寄せられた。

アリソン・スヴェンセンさんは自身のInstagramに「13年間看護師として働いていますが、私には彼が誰かわかりませんし、彼の奥さんにも心当たりがありませんでした」と書き込んでいる。そして、「けれど、彼のおかげで私がやってきたことの意味を理解することができました。厳しい時間が続いていますが、信頼できる愛するスタッフたちとともに、状況を変えることができます」と続けた。

なお、周辺の住民はモリスタウンメディカルセンターのために力を合わせて、マスク、手袋などの寄付を行うなど、コミュニティは結束して新型コロナウイルスとの戦いをサポートしている。新型コロナウイルスとの厳しい戦いはこれからも続いているが、一人一人の行動と感謝が、医療関係者への力強い後押しとなるだろう。


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