文：三浦一紀
工具やテープは不要。捨てるときも簡単
地震や台風などの自然災害時に備えて、食料や飲料水、生活用品などを備蓄している家庭も多いことだろう。しかし、いざ避難となって避難所へ行ったときに困るのが、寝床だ。
たいていの場合は、体育館や公民館などで寝ることになるが、敷き布団などがあるところは少なく、床の上に毛布だけで寝なければならない。しっかりとした睡眠がとれないばかりか、床に直接寝ることで感染症などにかかるリスクも高まる。
そんな万が一のときに役立つのが、ナカバヤシの「段ボールベッド」だ。組み立てにかかる時間はわずか5分ほど。テープや工具といった特別なものは不要だ。
重量物の梱包などにも使用される二重構造（ダブルカートン仕様）となっており、耐荷重は200kgと頑丈。また、不要になった場合は通常の段ボールと同じように「雑紙」としてリサイクルすることもできる。
ベッドの高さは、感染症予防として「院内感染対策のための指針〜日本医師会」に則り、ハウスダストの影響を受けにくい高さ30cmとなっている。
また、パッケージサイズはW900×D340×H310mm、宅配便の160サイズ内に収まり、被災地への発送がしやすくなっている。
価格は1万5000円（税抜）。3月中旬から発売予定となっている。